杉田川 2

- 安達太良山 -

  1. HOME
  2. 沢の扉
  3. 北東北の沢

杉田川 1

10月7日(土)~9日(祝)の三日間(2泊3日)福島県へ沢遠征に行って参りました。1日目は安達太良山 杉田川を遡行し「あだたら高原野営場」にテント泊。2日目は吾妻連峰の姥滝沢を遡行し微温湯温泉 二階堂にて宿泊。そして3日目はのんびり帰盛という贅沢プラン♪写真は、遠藤ヶ滝遊歩道入口の駐車場にて。

2023年10月7日撮影

杉田川 2

本日は杉田川を遡行します。盛岡より300キロ、8時15分小雨降る中、カッパを着込みスタート!まずは、杉田川渓谷の遠藤ヶ滝に至る遊歩道を利用し沢へアプローチします。

2023年10月7日撮影

杉田川 3

駐車場の直ぐ側のこの橋から遊歩道を歩き始めるのですが、注意書きがたっくさ~ん!

2023年10月7日撮影

杉田川 4

車上荒らしですか…。

2023年10月7日撮影

杉田川 5

橋が損壊ですか…。

2023年10月7日撮影

杉田川 6

猛毒キノコですか…。注意書きの三連発でした!

2023年10月7日撮影

杉田川 7

駐車場から歩いて直ぐの所に遠藤ヶ滝不動尊があり、安全登山祈願をします。

2023年10月7日撮影

杉田川 8

遠藤ヶ滝の遠藤とは、遠藤盛遠のことです。遠藤盛遠は、北面武士として、鳥羽天皇の皇女・統子内親王(上西門院)に仕えていましたが、19歳で出家し、のちに文覚上人と呼ばれるようになります。

2023年10月7日撮影

杉田川 9

赤不動にて。沢だけでなく歴史巡りも出来るなんて~素晴らしい沢ですね♪

2023年10月7日撮影

杉田川 10

これが入口にあった注意書きの一つ「橋の損壊場所」なのかな。現在、立ち入り禁止のようですので入山時は自己責任で。特に危険は感じませんでしたが…。

2023年10月7日撮影

杉田川 11

三日月の滝にて。水量が多いと扇状の美しい滝になるようです。

2023年10月7日撮影

杉田川 12

駐車場から歩くこと約30分で遠藤ヶ滝に到着!この滝は昔、文覚上人(遠藤盛遠)が深山霊谷で滝に打たれ荒行を修めた場所らしいです。遠ヶ滝不動尊は山岳修行道場となり多くの修験者が訪ずれたようです。

2023年10月7日撮影

杉田川 13

滝の直ぐ右に奉納されている仏像の数々。岩の内部は10m四方の室状をなし、奥に不動明王石像が安置されています。文覚上人は、かつてこの石室にこもり、日夜滝に打たれ修行を続けたと伝えられています。

2023年10月7日撮影

杉田川 14

この遊歩道、途中で川を渡る橋が欠損しており、現在は通行止めのようです。

2023年10月7日撮影

杉田川 15

この壊れた橋より入渓しました。今回の福島遠征が「沢納め」になるでしょうか?そんな思いで敢えて「癒し系の沢」をセレクトしました。

2023年10月7日撮影

杉田川 16

入渓早々、ナメが広がりいい感じ~♪

2023年10月7日撮影

杉田川 17

これも~!

2023年10月7日撮影

杉田川 18

ちょっと荒れている感じかな?実は、この杉田川、27年前の1996年9月8日にも一度遡行していますが、ほとんど記憶にございません。まだ東京に住んでいた当時で新幹線に乗って遡行しに来たのは覚えていますが…。

2023年10月7日撮影

杉田川 19

側壁が素晴らし~い!この杉田川、実は「日本百名谷」で安達太良を代表する沢で入渓者も多いです。

2023年10月7日撮影

杉田川 20

この「鎖滝(5m)」より滝が連発し楽しませてくれます。右岸(左壁)を直登します。秋特有のヌメリで滑りやすくなっていました。

2023年10月7日撮影

杉田川 21

なぜ「鎖滝」なのか?この滝の上部になんと鎖が…。鎖を使わなくても容易に登れます。

2023年10月7日撮影

杉田川 22

深い釜を持った7m滝は右岸より滝の流れ付近までヘツリ、その後水線左を直登しました。ホールドは豊富で見た目より容易に登れます。

2023年10月7日撮影

杉田川 23

その7m滝を登り切ると直ぐに2mほどの小滝が…。

2023年10月7日撮影

杉田川 24

続いて7m滝、左からも右からも登れそうです。右のスラブから登ってみました。

2023年10月7日撮影

杉田川 25

続き…ここを登ってみました。テロテロに見えますが、細かいですがホールドはシッカリあります。

2023年10月7日撮影

杉田川 26

梯子滝(8m)です。左壁の上部に梯子が見えます。梯子はグラグラしていたので使わずに登りました。

2023年10月7日撮影

杉田川 27

その梯子滝の上部を登りながら撮影しました。

2023年10月7日撮影

杉田川 28

これが梯子滝の梯子です。上部一ヶ所だけしか固定されておらずグラグラしていました。別にこの梯子を使わらずとも登れます。

2023年10月7日撮影

杉田川 29

その後も次から次へと小滝が連続し楽しませてくれます。沢初心者を「沢の虜」にさせるには、最適な沢とも言えます。

2023年10月7日撮影

杉田川 30

編幅広の滝(二条8m)です。左岸(右壁)より回り込みながら直登しましたが階段状で容易です。この滝が、杉田川で一番大きく立派だと思いました。

2023年10月7日撮影

杉田川 31

多くの滝がこのように深い釜を持っていますので、この季節ドボンは避けたいものです。

2023年10月7日撮影

杉田川 32

まだ小雨が降っています。短いながらも全ての滝が快適に直登でき美しく楽しい沢です♪小雨降る中の遡行でも そう思えたほどですので、晴れた日であればもっと感動したことでしょう。

2023年10月7日撮影

杉田川 33

ナメ滝の連発!

2023年10月7日撮影

杉田川 34

上の写真の上部に見える小滝です。

2023年10月7日撮影

杉田川 35

次から次へと深い釜と小滝の連発です。全て容易に突破できます。

2023年10月7日撮影

杉田川 36

これも~!似たような小滝が連続します。

2023年10月7日撮影

杉田川 37

標高1050mのゴルジュ帯入り口です。沢が90度右に大きくカーブします。ここは右岸(左壁)をヘツリ突破しました。

2023年10月7日撮影

杉田川 38

その小滝を突破すると、また小滝です。ここは左岸より。

2023年10月7日撮影

杉田川 39

Y字滝(5m)です。ここは右岸(左壁)を斜上して落口へ。

2023年10月7日撮影

杉田川 40

Y字滝を超えると1060mの二俣です。ここは右俣へ進みます。

2023年10月7日撮影

杉田川 41

もう滝は出てこないだろう!と思っていたら…最後に出てくる2段8mのナメ滝です。一段目は右から二段目は左から登りました(容易)。

2023年10月7日撮影

杉田川 42

その後は、ゴーロ歩き。

2023年10月7日撮影

杉田川 43

遡行終了点です。ここより踏み跡を辿り作業道へ合流します。この沢の核心部は、遡行終了点から作業道を歩くのですが、ヤブで踏み跡を外してしまい ちょっと迷走?してしまいました。

2023年10月7日撮影

杉田川 44

仙女平で一般登山道と合流します。

2023年10月7日撮影

杉田川 45

快適な一般登山道を下山します。865m付近より一般登山道から外れショートカット(近道)しました。ヤブはとても薄くて歩きやすそうでしたので…。

2023年10月7日撮影

杉田川 46

この写真は廃林道と合流した地点です。駐車場より2時間30分、短いながらも全ての滝が快適に直登できる楽しい沢でした♪沢慣れた方であれば、ロープは不要だと思います。12時半前には駐車場に無事到着!あっという間に終わってしまいました。

2023年10月7日撮影

杉田川 47

下山後、途中、ファミリーマートあだたら高原岳温泉店にて買い出しを行い、あだたら高原野営場(無料)へ移動、本日の宿泊場所です。確か14時頃には到着したと思いますが、既に満車に近い状態で人気のほどが伺えます。多くのキャンパーで大賑わいでした。利用には、事前申し込みが必要です。

2023年10月7日撮影

杉田川 48

雨が降ったり止んだり、時折青空が見えたりで目まぐるしくお天気がコロコロと変わりました。ゴアライト、マイテントです。このキャンプ場、炊事場やトイレ完備で照明もあり、無料とは思えないほど快適でした。徒歩5分の所に温泉(スカイピアあだたら・空の湯)があるのも魅力です。

2023年10月7日撮影

杉田川 49

スカイピアあだたら(複合施設)より安達太良山を望みます。

2023年10月7日撮影

杉田川 50

そのスカイピアあだたらの一施設「空の湯(温泉)600円」があり、そこでしばしのんびり過ごしました。夜8時まで入浴OK!

2023年10月7日撮影

杉田川 51

休憩施設もありのんびり過ごせます。食事もできます(ラストオーダー16時45分まで)

2023年10月7日撮影

杉田川 52

風呂上がりに一杯!生ビールが旨い♪500円なり。

2023年10月7日撮影

杉田川 53

お天気が良ければ安達太良山の山頂まで足を延ばそうと思っていましたが、生憎の天気(小雨とガス)で何も見えそうになく断念しました。このような紅葉が見たかったなぁ~!

2023年10月7日撮影

杉田川 54

キャンプ場で作る本日の晩飯です。ちょっと贅沢に打ち上げ用に大吟醸を買っちゃいました!レトルトカレーも高級品を購入しました。

2023年10月7日撮影

杉田川 55

朝晩の冷え込みが厳しくダウンジャケットを持参して正解でした!テント内はガスを炊いて暖を取りました。明日は遠征二日目、吾妻連峰の姥滝沢を遡行します。明日は4時30分起きです。お休みなさ~い!

2023年10月7日撮影

GPSの軌跡

<2023年10月7日(土)>
行動時間 4時間10分(休憩時間含む)
登り:2時間30分 / 下り:1時間40分

遠藤ヶ滝駐車場(8時15分)~遠藤ヶ滝(8時45分)~F1 鎖滝(9時20分)~二条幅広滝(9時45分)~遡行終了(10時45分)~仙女平(11時20分)~遠藤ヶ滝駐車場(12時25分)
  1. HOME
  2. 沢の扉
  3. 北東北の沢