赤湯又沢左俣

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赤湯又沢左俣 1

当初の予定では、虎毛山塊の三滝沢遡行~ 赤湯又沢下降~虎毛沢遡行~虎毛山山頂の 2泊3日で山行計画を練りました。 結果、大増水に見舞われ這う這うの体 (ほうほうのてい)で逃げ帰って参りました。

結果、赤湯又沢左俣のみの遡行となりました。 登山口付近の秋ノ宮温泉に到着するな否や なんと土砂降り状態に~!

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 2

出発の前日も土砂降りで気象庁が秋田と岩手に 「これまで経験のないような記録的な大雨」と 重大な警戒を発表したほとです。

とりあえず遡行の可否は、現地で判断しよう! と自宅を出発しました。湯ノ又大滝にて。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 3

よって、三滝沢からの遡行は増水の為 断念し、湯ノ又温泉跡から一般登山道を登り 赤湯又沢を下降し、虎毛沢へアプローチする コースに急きょ変更しました。

湯ノ又温泉は、今はありません。 写真は、その跡地です。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 4

湯ノ又沢は思ったほど増水していませんでした。 これなら大丈夫そう♪と安心したのですが…。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 5

赤いナメが美しい湯ノ又沢。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 6

尾根に取り付くと… 樹林がガスで幽玄でした。 「いとおかし」と言ったところでしょうか。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 7

ふぅ~やと主稜線に到着です。 左に進むと高松岳、右へ進むと虎毛山です。

虎毛山方面へ進み970m付近より沢へ降りました。 ほんの数分で沢形が出てきてヤブ漕ぎも ほとんどありませんでした。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 8

赤湯又沢の右俣は以前遡行したことが ありますので、今回は左俣を下降して みることにしました。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 9

その赤湯又沢左俣をどんどん下降していきます。 結構綺麗な渓相です。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 10

さらにどんどん下ります。 ナメや小滝が続き楽しませてくれます。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 11

750m二俣付近のプチゴルジュ帯です。 お昼頃になると天気が回復し陽射しが♪ それと共にどんどん減水していきました。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 12

これもです。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 13

当然ながら、二俣を過ぎると 水量も2倍になります。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 14

その750m二俣よりちょっと下ると 立派な滝が~♪ここは左岸より小さく 巻き下りました(懸垂下降なし)。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 15

上の写真の滝の下に小滝がありました。 (2段の滝ではありませんが…)

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 16

さらにちょっと離れてみると こんな感じに見えます。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 17

朝はひどい雨で心配したのですが、 すっかりお天気が回復したようです。 これで明日は虎毛沢を遡行出来るぞ~♪

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 18

赤湯又沢 750m二俣より20~30分下った 標高680m温泉跡地が今宵の泊り場です。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 19

そこは地熱でボコボコ噴煙が上がっていました。 秋の涼しいシーズンは良いかもしれませんが、 今は夏、暑くて堪りませ~ん!

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 20

よって、テントも隅っこに張りました。 奥にある黄色いテントがそうです。 焚火も暑くて堪りませんでした。

それにアブが凄かったです。 夜7時30分まで付きまとわれました。 これって、ストーカーですよねぇ…。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 21

水場はその温泉跡地の10m下流の 右岸枝沢を利用できます(約30秒)。 冷たくて美味しいです。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 22

野湯です。土砂で埋まっていましたが、 手で掘って何とか入浴しました。 ちょっと暑かったですが、気持ちよかったです♪ しかし、アブにかなり刺されてしまいました。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 23

焚火をしたのに地熱で暑くて 意味のない焚火となってしまいました。 焚火の側にもアブがやってきて参りました。

2013年8月10日撮影

赤湯又沢左俣 24

翌朝、雨音で目が覚めました。 昨夜は星空だったのに~! 我が耳を疑ったほどです。 ショック~!

2013年8月11日撮影

赤湯又沢左俣 25

その後、さらに激しくなり一気に大増水! 30分後の光景です。

2013年8月11日撮影

赤湯又沢左俣 26

増水が早いか、私の足が早いかの勝負! もう既に天場を出ていましたので、 水量の多い下流部には行けないほどの 大増水でした。

ここは水量が少なくなる 上部を目指して進むしかありません。

2013年8月11日撮影

赤湯又沢左俣 27

「ここは5級の沢ですか?」ってほどに 恐ろしい光景になりました。

一時は、枝尾根に逃げてヤブを漕いで 登山道に出るか、減水するまでひたすら 待つか…悩んだほどです。

2013年8月11日撮影

赤湯又沢左俣 28

ここで股下から腰までの水量でした。 水圧がかなり強かったです。 赤湯又沢とは思えない光景です。 昨日は膝下以下の水位だったのですが…。

2013年8月11日撮影

赤湯又沢左俣 29

かなり上部まで行ってやっと水量が減り ほっと一安心しました。これで帰れるぞ~!

いやはや、今回はお天気(大増水)とアブに 翻弄された一泊二日の修行の沢旅となりました。 赤湯又沢、やぱり秋がお勧めです♪

2013年8月11日撮影

赤湯又沢左俣 30

帰りはほっとゆだ駅にて入浴しました。 入浴料が300円で石鹸シャンプーまであります。

2013年8月11日撮影

赤湯又沢左俣 31

今回の山行でヘルメットが壊れてしました。 ヘルメットって、壊れるんですね…(^^ゞ。

2013年8月11日撮影

赤湯又沢左俣 32

頭を守る大切な装備ですので、 直ぐに新調しました。 とても気に入っています♪ 重量が何と230g しかなんですよ~!

2013年8月14日撮影

遡行ルート

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