赤湯又沢~虎毛沢

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10月17日(土)~18日(日)の2日間、 山仲間のMさんのお誘いを受け「沢納め」に 参加させていただきました。

まずは下山口の虎毛山登山口に車をデポし、 その後、入山口の湯ノ又温泉跡地へ。 出発の準備をしているとこ。

2015年10月17日撮影

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紅葉がまさに旬でしたよ♪ メンバーは、リーダーで「沢の達人」 北上在中のMさん、そしてそのMさんのお友達で ベテランのTさん(神奈川県より新幹線で参加)。

リーダーのMさんが所属する山岳会の 新人で沢登り2回目の体力知力に優れたYさん、そして、山岳会は違えど長年の山仲間で パワー溢れる料理の天才Wさん、 酔いどれこと、私の計5名で行って参りました。

2015年10月17日撮影

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湯ノ又温泉跡地から130mの行った先で 通行止め、そこから歩くこと20分で登山口の ガンジャ口に着き、ここから山道へと入ります。 今日は快晴無風、まさに秋晴れ!

2015年10月17日撮影

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高松岳~虎毛山の登山道は綺麗に刈払い されており、歩きやすかったです。 (以前来た時は、半ヤブ状態でした) 稜線の展望地から遠方に栗駒山を望みます。

2015年10月17日撮影

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赤湯又沢左俣を下っているとこ。 ヤブ漕ぎすることなく、これといった 難所もなく下りやすく下降に適しています。

2015年10月17日撮影

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紅葉が見事でした♪ まるで宝石箱のようにキラキラ輝いていました。

2015年10月17日撮影

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メンバー5名のうち、男性はMさんと私の二名。 Tさん、Yさん、Wさんの三名は女性なのです。

ここ岩手では女性の沢屋が極めて少なく、 いつもは男性陣に混じって女性が一人 (多くても二人)なのですが…。 女性が男性の数を上回るパーティー構成は、 前代未聞かもしれません。私はこれを 「ハーレム山行」と名付けました。

2015年10月17日撮影

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てなわけで、今シーズン最後の沢納めは、 とても華やかで賑やかな山行となりました♪

2015年10月17日撮影

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この深い釜を持った小滝を越すと 直ぐに750m二俣となります。

2015年10月17日撮影

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その二俣を過ぎると川幅も大きくなります。

2015年10月17日撮影

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標高700m付近にある8mほどの滝です。 左岸より巻き下ります。

2015年10月17日撮影

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その滝が、これです。

2015年10月17日撮影

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その滝を下ると、直ぐにまた小滝があります。

2015年10月17日撮影

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通常であれば2泊3日のコースなのですが それを1泊2日で行く体力と時間の勝負山行! 沢納めにしては結構ハードな山行ですね。

2015年10月17日撮影

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赤湯又沢の680mにある温泉地♪ 地熱でポカポカ、床暖房状態です。 さらにここから1~2分のところに 温泉(野湯)もありますよ♪

本当は、虎毛沢570mの天場まで行きたかった のですが時間切れのため、ここに幕営しました。 明日は、頑張って歩かねば…

2015年10月17日撮影

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何たって3日のコースを2日で歩くわけですから。 これがその温泉(野湯)で~す♪ 源泉掛け流し100%でいい湯でしたぁ~!

2015年10月17日撮影

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天然の露天風呂で入浴しながら 紅葉を満喫できます♪ 2年前の8月にも来たことがありますが、 アブがたくさんいる上に熱くて大変でした。

2015年10月17日撮影

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入浴後は、皆で乾杯です♪ 沢で温泉に入って乾杯だなんて最高ですよ~♪

2015年10月17日撮影

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Mさんが岩手の郷土料理、ひっつみ を作ってくれました♪ 「ひっつみ」とは小麦粉を用いた汁物の 郷土料理で、「引っ摘む」から転じた方言です。

その名の通り、手でちぎって(ひっつまんで)は 鍋に入れ、魚肉や野菜、山菜、きのこ、川ガニ など山海の幸と一緒にいただきます。

2015年10月17日撮影

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Wさんが、ビールのつまみを作ってくれました♪ チーズをシソの葉と生ハムで巻いたものですが、 これがまた美味しかったですよ♪

2015年10月17日撮影

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ピリ辛ウィンナーも美味しかったです♪ 酒飲みの気持ちが分かるWさんのおつまみ最高♪

2015年10月17日撮影

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楽しい宴会シーン♪ 土も岩もポカポカでお尻が温かい。 晩秋なのに寒さとは無縁の世界でした。

2015年10月17日撮影

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焚き火も最高です♪ 今シーズン最後の焚き火です。

2015年10月17日撮影

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今度は焚き火の前で宴会です♪ 山談義に花が咲きます。

2015年10月17日撮影

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夜も更け、さらに宴会が続きます。 明日の朝は4時起き6時出発なので 9時頃寝ました。

2015年10月17日撮影

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地熱(床暖房)のお陰で、ペラペラのサマーシュラフ でも寒さに震えることなく(というより暑いくらい)、 快眠できました。

5時50分、出発です! 今日の行程はかなり長いので気合を入れて~!

2015年10月18日撮影

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温泉の噴煙を見ながら歩き始めます。 今回で3回目になったここでの宿泊、 今度はいつ訪れることが出来るでしょうか?

2015年10月18日撮影

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赤湯又沢は、平凡な沢で難所はなく バンバン歩いて距離を稼ぐことが出来ます。

2015年10月18日撮影

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ここが(530m)虎毛沢の出合です。 虎毛沢へ降りる際、合流地点が滝と淵に なっているため、右岸を小さく巻きながら 虎毛沢へ降り立ちました。

2015年10月18日撮影

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平凡な川原を歩きます。 水の透明度が高くイワナが泳いでるのが たくさん見えましたよ♪

2015年10月18日撮影

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虎毛沢の象徴である白い滑床に 赤色の亀甲模様がとても綺麗です。

2015年10月18日撮影

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標高570m左岸にある極上幕営地です。 当初は初日にここまで来る予定でした。 釣り師が利用しているようで鍋釜もありました。

2015年10月18日撮影

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虎毛沢570mの幕営適地を過ぎ590mの深い釜を 持った2段の滝を過ぎると広大なナメ床が広がります。

その後徐々に両岸狭まりゴルジュ地形となり瀞や 深い釜、えぐれたナメに小滝が連続するように なり変化に富み飽きさせず楽しませてくれます。 今日も素晴らしいお天気で気分最高♪

2015年10月18日撮影

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これが標高590mにある深い釜を持った2段の滝。 釜のバスクリンのような緑色が美しかったです。

2015年10月18日撮影

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2段目の小滝を登るWさんです。 590m~680mにかけての渓相が綺麗なこと~♪

さすがに水は冷たく濡れたくない一心で 出来る限りへつったり登ったりしました。 盛夏であればドボンして泳いで 突破したくなる所です。

2015年10月18日撮影

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その小滝の上から見た光り輝く紅葉です♪ ほんとウットリするような美しさでした。

2015年10月18日撮影

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徐々に沢幅が狭まりV字状の ゴルジュの渓相になって行きます。

2015年10月18日撮影

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標高600m付近にて。

2015年10月18日撮影

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広大なナメが美し~い♪

2015年10月18日撮影

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標高 610m付近のプールのような大きな釜です。 高巻きは絶望的なので、「いよいよ泳ぎか!」と 覚悟したのですが、左岸を突破できました(容易)。

2015年10月18日撮影

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その突破シーンです。 左岸は川底に岩があり浅くなっていました。

2015年10月18日撮影

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どんどん進んでいきます。

2015年10月18日撮影

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620mにあるゴルジュ帯にて。 水は身を切るような冷たさです。 なるべく濡れたくないです。

2015年10月18日撮影

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小滝と紅葉がとても綺麗♪

2015年10月18日撮影

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ゴルジュ地形で高巻きは絶望的ですが、 水線通しに突破できるので楽しいです♪ 特にロープを出すような難所はありません。 でも、水量が多いと大変かも…。

2015年10月18日撮影

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沢登り2回目のYさんもウサギのように 楽しそうに飛び跳ねながら遡行しています。

2015年10月18日撮影

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微妙なへつりもありますが、 落ちたくない(濡れたくない)一身で頑張ります。

2015年10月18日撮影

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どれもこれも快適に突破できます。 まさに「癒し山行」ですね♪

2015年10月18日撮影

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このように沢幅が狭いところは、 結構深いです。

2015年10月18日撮影

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標高640mの白いナメが美しい♪

2015年10月18日撮影

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微妙なへつりにて私。 落ちたくないよ~! その後、不覚にも落ちてしまい カメラを水没させてしまいました。

2015年10月18日撮影

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水没したカメラを気にする私です。 電源がまったく入りません。頼むから蘇ってくれ~! 悲劇は、これだけではありませんでした!

なんとズボンのお尻が破けてしまったのです! ファイントラック、ストームゴージュアルパインパンツ という商品で、16,000円もしたんだぞ~! 私が持っている全てのズボンの中で最高級品

2015年10月18日撮影

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私の後ろを歩いているWさん(女性)より 「酔いどれさん、パンツが見えるわよ!」と 言われて、ショックを受けた次第です。

カメラが壊れここから先は、仲間から 頂戴した写真を掲載いたします。 白い岩肌と紅葉がマッチして綺麗です♪

2015年10月18日撮影

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ここも微妙なへツりでした。 皆さん、ドボンしていましたっけ。

2015年10月18日撮影

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メンバーの面々です。 右から2番目のオレンジのヤッケが私です。

2015年10月18日撮影

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ほんと綺麗な沢でした♪ 沢納めにふさわしい楽しい沢です。

2015年10月18日撮影

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時間切れのため、710m左岸枝沢より エスケープしました。私は、この枝沢を 8年前の2007年6月23日に下降しています ので、難所がないことも分かっています。

このエスケープルート、短時間で登山道へ 出ることが可能です。

2015年10月18日撮影

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ふぅ~登山道に出ました! これで明るいうちに下山できそうです。

2015年10月18日撮影

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登山道より泥湯三山 (小安岳~高松岳~山伏岳)を望む。 真っ赤に燃える紅葉が綺麗♪

2015年10月18日撮影

赤湯又沢~虎毛沢 60

ふぅ~虎毛山の登山口(車デポ地)に 無事到着しました! 今日は10時間も歩きました。 その後、車を回収し秋の宮山荘で入浴し 帰宅しました。

これで2日連続温泉に入った ことになり、まさに温泉三昧の沢納めとなりました。 皆さん、お疲れ様でした。 そして、ありがとうございました♪

2015年10月18日撮影

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帰宅後、水没したカメラを一生懸命 乾燥させる私ですが、結局直りませんでした。

このデジカメ、幾多の試練を乗り越え何度も復活 した「奇跡のカメラ(ニコンのCOOLPIX P300)」 なのですが、今回ばかりはダメだったようです。

2015年10月18日撮影

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しょうがないので、カメラを買いました♪ 一番人気!キャノンのPowerShot SX710 HSです。

カメラのキタムラで25,200で買いました。 さらにキャノンのキャンペーンで5千円の キャッシュバックが嬉しい♪

2015年10月18日撮影

赤湯又沢~虎毛沢 63

このカメラのウリは、30倍ズームです。 早速我が家の2階から庭の柿を撮影た。 30倍ズームでこんなに綺麗に 撮れるなんて感動♪

2015年10月18日撮影

赤湯又沢~虎毛沢 64

破けたズボンもクリーニングのいんべに 修繕を頼み蘇りました(2,160円)

2015年10月18日撮影

GPSの軌跡 ※クリックで拡大

<2015年10月17日(土)>
行動時間 4 時間 40分(休憩時間含む)

湯ノ又温泉(9時)~ガンジャ口(9時20分)~高松岳分岐(11時)~赤湯又沢左俣下降点(11時35分)~ 750m二俣(13時15分)~680m温泉沸く幕営地(14時) ▲

<2015年10月18日(日)>
行動時間 10 時間 (休憩時間含む)

▲(5時50分)~虎毛沢出合(7時20分)~570m極上天場(8時)~640m出合(9時10分)~ 710m左岸枝沢出合・エスケープ(10時45分)~登山道(12時20分)~虎毛山分岐(13時40分)~ 赤倉沢徒渉点(14時50分)~虎毛山登山口(15時50分)
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