桃洞沢~赤水沢 2

- 森吉山 -

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桃洞沢~赤水沢 1

今回は、岩手県内(県外の方も)の様々な 山岳会が一同に会し、懇親会&桃洞沢を 遡行をして参りました。

最終的に15名の参加者があり、 山岳会の枠を超え大いに盛り上がり大成功♪ 岩手県内のこれほど大人数の沢屋さんが 一同に集結することは極めて稀だと思います。

2010年10月9日撮影

桃洞沢~赤水沢 2

お酒を飲みながら鍋の調理♪ ここ岩手では、沢屋がとても少ないです。 沢へ行くとなればパートナーをゲットするのに 苦労するほどです。自会にこだわっていれば、 なかなかメンツが揃いません。

これを機に県内の沢屋同士の親睦を図り、 また沢登りが好きになってくれる機会を 提供できたら…そのような思いで 企画させていただきました。

2010年10月9日撮影

桃洞沢~赤水沢 3

本日のメインディッシュ、きりたんぽ鍋♪ いや~出発前から波乱万丈でした。 というのは、お天気です。 まさに絶望的なお天気だったのですよ…。

9日(土)の懇親会が始まる昼過ぎから雨が降り、 遡行日の10日(日)の降水確率は何と 90%ですから(一日中雨マークが…)。 昨日まであんなにお天気が良かったのに~! なんというバット・タイミング!

2010年10月9日撮影

桃洞沢~赤水沢 4

いくら易しい沢とはいえ、 大増水でもしたら危険が伴います。 悩んでもしょうがない!

明日の遡行のことは 明日のお天気(増水具合)で判断しよう! まずはカンパ~イ♪ 何度乾杯したことかぁ~!

2010年10月9日撮影

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夕方3時半頃より鍋を作りながら宴会開始♪ メンバーの中には初対面の方もいたのですが、 お酒を飲めば皆兄弟♪沢という共通話題が ありますし、余計話が盛り上がります。

次から次へと出るわ出るわ、豪勢な鍋料理と おつまみ、そして豪華なお酒の数々♪ 外は雨だったのですが、宴会していると 雨が降っていることさえ忘れさせてくれました。

2010年10月9日撮影

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出発の前日、「中止にすべきかどうか…」 正直真剣に悩みました。 メンバーの中には、遠路福島から来られる 方もいましたので、宴会だけして解散! というのも申し訳なさ過ぎる。

かといって、「山岳会の枠を超えて沢屋が 集結する貴重なこの機会を逃したくない!」 という気持ちもあるしで…。 決心しました!「とりあえず集合しよう!」と。

2010年10月9日撮影

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問題はどの程度の雨量になるのか? こればかりは現地へ行ってみないとわかりません。 雨量(増水具合)によって臨機応変に山行計画を 変更できるようサブプランを4つほど考えました。

2010年10月9日撮影

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「この雨じゃ、明日の桃洞沢の遡行は 厳しいかなぁ~?」という思いもあり、 12時過ぎまで思いっ切り飲んじゃいました。

ということは、8時間半も飲んだ ことになります。恐るべし…。 ほんと楽しいひと時でした♪ これも一重に皆さんのお人柄の賜物、 本当にありがとうございました♪

2010年10月9日撮影

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夜が明け10日(日)、5時頃に目が覚めました。 う~ん、頭が痛~い!完全な二日酔いです。 朝起きたら、雨は止んでいました。

それに雲の隙間から青空もチラリと 見えるじゃありませんかぁ~!これは奇跡か! 雨が止んだとはいえ(小雨状態でしたが)、 昨夜は結構降ったからなぁ…。

2010年10月10日撮影

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問題はどれほど増水しているか? とりあえず桃洞滝まで行ってみるか~! そこで増水具合を確認し、 突っ込むか否か判断しよう!

2010年10月10日撮影

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桃洞滝の水量を一目見て… 「うん、これなら行けるぞっ!」と確信しました。 確かに滝の水は茶色く濁り、増水していましたが 思ったより増水していませんでした。

2010年10月10日撮影

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それに頼もしいメンバーもたくさんいるし、 「全く問題なし!」と確信しました。 よ~し、突っ込むぞ~! 桃洞滝に見惚れる仲間たち。

2010年10月10日撮影

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桃洞滝を登る仲間たち。 15人もいると、時々点呼を取らないと 誰かいなくなっても分からないくらい。 久し振りです、こんな大人数で遡行するの♪

2010年10月10日撮影

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桃洞滝を登っている最中に撮影♪ 普段より水量が多く迫力満点!

2010年10月10日撮影

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桃洞滝の上からは素晴らしい ナメが果てしなく続きます♪ ヒタヒタとナメを歩く。

2010年10月10日撮影

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フリクションはバッチリ! 傾斜のあるところも自分の足を 信じてグイグイ登れちゃいます。

2010年10月10日撮影

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小雨降る中、順調に遡行が続く。

2010年10月10日撮影

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高さ8m位かな? 中ノ滝を左壁から登る仲間達。 ここにもステップが刻まれています。

2010年10月10日撮影

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やがて核心部の男滝に到着! 桃洞滝は別名『女滝』というのに対し、 こちらは『男滝』と言われています。

初めてご一緒する方もいましたので、 安全を期してザイルを張りました。

2010年10月10日撮影

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その男滝を右壁から直登します。 ここにもステップが刻まれていますが、 所々浅く小さくなっちゃいます。

2010年10月10日撮影

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岩登りメインのRCCさんは 左壁より直登! 滝頭を通過するのを見ていて ちょっとハラハラドキドキ…。

2010年10月10日撮影

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この男滝は2段10M。 その二段目を登るNさん。

2010年10月10日撮影

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男滝の落口(滝頭)にて。 バリエーションルートから登る S先生を確保する若者メンバー。 若いって、素晴らし~い♪ 私にもそんな時代がありました。

2010年10月10日撮影

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男滝の落口から進行方向を望む。

2010年10月10日撮影

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この桃洞沢~赤水沢は、遡行自体容易ですが、 最大の核心部は、赤水沢を下降すべく 880Mのコルに突き上げるルートファンディング ではないでしょうか。

間違いやすい場所は、755Mの本流との二俣 (ここは本流に行かず左の枝沢へ)と、 785Mの二俣(ここは右俣へ)、 そして850M最後の二俣(ここは左)です。

2010年10月10日撮影

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おぉぉ~!大量のキノコ発見♪ よ~し、キノコ採りだぁ~!

2010年10月10日撮影

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赤水沢をどんどん下降します。 傾斜はありますが、フリクションバッチリ!

2010年10月10日撮影

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紅葉がとても綺麗です♪ 時折日差しが~!日が射すと紅葉の美しさも格別です。

2010年10月10日撮影

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750M赤水沢本流に到着! ここでランチタ~イム♪ 広々した所で15名いても楽勝♪

2010年10月10日撮影

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腹も満ちたし、さぁ~出発しま~す!

2010年10月10日撮影

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赤水沢の下降でも、安全を期して「危険」と 思われる場所では、全てロープを張り 懸垂下降しました。

15名の大人数ですと、懸垂下降にも時間が かかりますが、お互い助け合いながら素早く 対処できたと思います。

2010年10月10日撮影

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初めてザイルを組む方もいたのですが、 お互いが「ここで何をすべきか?」が 分かっていて素晴らしいチームワークで 迅速に対処できました。

2010年10月10日撮影

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オール岩手という混成チームにも 関わらず、チームワークバッチリ♪ それが何よりも嬉しかったです。

2010年10月10日撮影

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微妙なヘツリもあり楽しませてくれます。 万が一落ちてもドボンの愛嬌で済むのですが 水は冷たい…出来れば落ちたくないもの。

2010年10月10日撮影

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広大なスラブと紅葉が素晴らしい♪ ほんとウットリですねぇ~!

2010年10月10日撮影

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兎滝(40M)で~す♪ 滝の落口に巨大な流木があったので、 それを支点に30Mザイル2本連結し懸垂下降 したのですが、下まで届かず…。 結局2ピッチで降りることに~!

2010年10月10日撮影

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兎滝を懸垂下降する仲間たち。 ほんと見事で綺麗な滝です。 どこが兎の耳で口なのかな? 皆で協議しました。

2010年10月10日撮影

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兎滝を下降すれば難所はもうない。 あとは甌穴に落ちないよう 気を付けるだけです。

2010年10月10日撮影

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わぁぁ~!見事な広大なスラブと紅葉♪ 何度見ても感動しますね。

2010年10月10日撮影

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各々山岳会、しきたりや規則はまちまちですが、 山や沢を愛する気持ちは一緒だと思っています。

それぞれの山岳会がお互いに助け合いながら、 切磋琢磨しながら素晴らしい関係を築けたら この上なく喜ばしいことです。

2010年10月10日撮影

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桃洞沢遡行~赤水沢下降ルート、全行程16K。 単独遡行した際でも5~6時間かかっていました。

今回15名という大人数で、しかも頻繁にザイルを 出したにもかからず、全行程7時間という短時間! これが何よりも「チームワークの素晴らしさ!」の 証なのかもしれませんね。

2010年10月10日撮影

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皆さん、大変喜び感動していただき、企画 した私としましても感無量で胸が一杯でした。

今回の合同山行に賛同・参加していただいた 各山岳会の皆さんに(個人参加の方にも) 心から感謝とお礼を申し上げます。 本当にありがとうございました♪

2010年10月10日撮影
<10月9日(土)>
岩手沢屋交流会(合同懇親会)
奥森吉青少年野外活動基地・親子キャンプ場にて

<10月10日(日)>
行動時間 7時間 (休憩時間含む)

野生鳥獣センター(8時10分)~755M二俣(9時50分)~880Mコル(10時45分)~ 750M赤水沢(11時10分)~699Mノロ川本流(13時30分)~野生鳥獣センター着(15時10分)
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