丹生川 道元峡~層雲峡コース

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丹生川 道元峡 1

宮城県は船形連峰、鳴瀬川・内唐府沢右俣を遡行しに行ったのですが、林道迷いとアブの 集中攻撃を受け敗退…。

「近くに良い沢はないものか?」と急遽予定変更! 2万5千図とにらめっこし、凄いゴルジュ記号 だらけの沢を発見!その沢は…

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 2

船形連峰の楠峰(1,210M)に源を発し、山形県は 尾花沢市の新鶴子ダムに流れ注ぐスケールの 大きな沢。沢というより川でして、その名は丹生川。

下流部から源頭部までず~っとゴルジュ記号が 続いてるじゃありませんか~! 「下流部にある御所山荘から入渓出来そうだな、 よし、この沢へ転身するぞ~!」。右の写真は その御所山荘にて。立派な避難小屋です。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 3

単独での遡行は困難を極めそうですが、 ありがたいことに沢の上には林道が走って いるので万が一行き詰った場合や危険を感じた 際は、林道にエスケープできそうだ!

ところが…御所山荘ちょい先の駐車場(左の写真) の登山ルート案内板によると「沢登りコース」も あるらしい。「道元峡コース」と名前までついてるし 何か拍子抜けする私…。とりあえず行ってみよう!

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 4

上記写真のところで車は通行止め。 林道コース(右の写真)を10分も歩かない内に 丹生川に降りる立派な登山道があり そこから沢に降り立つことにしました。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 5

その林道から下を覗くと… これから遡行しようとする丹生川が 遥かかなた下に望めました。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 6

林道から川に下った地点は、右の写真の「現在地」 という場所です。

最初は、連絡道1の下流部に 行ってみたのですが、単調なゴーロでしたので 連絡道2から沢に降り立つことにした次第です。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 7

沢に降り立つと河原のあちこちに目印の赤ペンキ があり、確かにルートといえばルートなんですが、 沢の中がルートになっていて完全に沢登りの 世界って感じ…。

コバルトブルーの水の色が綺麗♪ こんなところに登山道があるなんて…。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 8

両岸の側壁が凄かったです。 これじゃ~とても林道まで這い上がれ そうにありません。しかし、途中数か所ほど 林道に上がるためのエスケープルートが ありました。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 9

私は登山ルートを無視して出来るだけ 水線通しに遡行することにしました。 (沢屋以外の方は真似しないで下さい)。

遡行していて登山道(ルート)があることを 忘れさせてくれたほどです。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 10

「それにしても、よくまぁ~こんな険しい 沢の地形にルートを開拓しようとしたもんだ!」 って思ったほどです。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 11

やがてさらに両岸狭まり深いゴルジュ帯に突入! 泳いだりヘツったり滝を登ったり、とっても楽しい♪

「良いトレーニングになるなぁ~!」 水線突破不可能なゴルジュ帯は、 巻きルート(登山ルート)を利用しましたが、 これがまた凄いのなんのってぇ~!

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 12

垂直に近い側壁にルートがあるんです。 一応鎖が付けられていますが足場が結構悪い。

沢登りをやっている方なら問題なく通過できますが 一般の方には厳しいかも~?って思う場所が 何ヶ所もありました。 「ルートを辿るより泳いで突破した方が安全で 楽しいよなぁ~♪」って思った場所も 少なくありません。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 13

本日は猛暑! 泳ぎが気持ちい~い♪ あ~極楽極楽♪

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 14

それにしてもスケールが大きく綺麗な沢だなぁ♪ 連続した美しいゴルジュと滝の数々! 登山ルートがある沢を遡行していることすら 忘れさせてくれました。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 15

ソーダ水のようなコバルトブルーの水の色と 側壁の白い岩肌、まるでアルプスの沢を 遡行しているようでした♪

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 16

綺麗な渓相が続き、楽しいのなんのってぇ~♪ 「これは当たりの沢だな!」って思いました。

まったく行き当たりバッタリの山行でしたが、 「来て良かったなぁ~♪」って思いました。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 17

柱状節理の側壁が素晴らし~い♪ まるで北アルプスの沢みた~い!

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 18

水も温くて泳ぐにはちょうどい~い♪

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 19

材木岩の側壁が素晴らし~い♪ この道元峡コース、いくら一般ルートに なっているとはいえ、シッカリした 沢装備がないと厳しいかも?って思いました。

ちなみにこの「沢ルート(道元峡コース)」は、 2万5千図にも私が持っているエアリアマップ にも記載されていません…。 最近開拓されたルートなんでしょうか?

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 20

この美しい渓相にはウットリ~♪ 今度は紅葉の秋のシーズンに 来てみたなぁ~♪って思ったほどです。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 21

上の写真の滝上から下を望む。 結構スケールの大きな沢(川)で 楽しませてくれます♪ 泳ぎやヘツリのトレーニングにはいいかも♪

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 22

秋の紅葉シーズンに入渓したら もっと綺麗だろうなぁ~♪

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 23

渓相は申し分なく綺麗♪ 遡行していて楽しい気持ちにさせてくれます。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 24

またもやゴルジュで~す♪ ちなみに水質のせいか? イワナはほとんどいませんでした。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 25

それにしても両岸の側壁が凄いなぁ~♪ 増水したら、ひとたまりもないなぁ~!

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 26

飯豊連峰を思わせるゴルジュ! ここは右岸のルートを利用しました。 鎖が付けられています。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 27

やがて2万5千図にも記載されている 竜ヵ滝に到着♪ ここまで来れば、林道終点の 落合までもうちょっと!

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 28

その竜ヵ滝の上は、美しいナメが♪ 心癒される光景でした。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 29

もうゴルジュはないだろう! と思いきや…。

2010年7月31日撮影

丹生川 道元峡 30

道元峡の終点の落合に到着で~す! この分岐から0.24K登山道を上がれば落合で グラビコースの登山口になっています。 さらにここが「層雲峡コース」 の入り口にもなっています。 せっかくだから行ってみるか~!

2010年7月31日撮影

丹生川 層雲峡 31

ここから先が層雲峡の遡行です。 その層雲峡コースの入り口で沢は2分され、 水量は半減します。このルートも道元峡同様 沢の中にルートがありました。

2010年7月31日撮影

丹生川 層雲峡 32

道元峡とは異なり水量は少なく 迫力に欠けますが、それでも楽し~い♪ でも、美しさといいスケールといい やはり道元峡に軍配が上がります。

2010年7月31日撮影

丹生川 層雲峡 33

小滝もちょこちょこ出てきて 楽しませてくれます。 ここでもルートを無視して出来るだけ 水線通しで遡行することにしました。

2010年7月31日撮影

丹生川 層雲峡 34

おぉぉ~!まるで日本庭園のような 光景♪沢のど真ん中に巨岩が…。

2010年7月31日撮影

丹生川 層雲峡 35

プチゴルジュ帯にて…。

2010年7月31日撮影

丹生川 層雲峡 36

しばらくゴルジュが続き なかな良い天場がない…。 時間も夕方だし、そろそろ見つけなければ…。

2010年7月31日撮影

丹生川 層雲峡 37

おぉぉ~!素晴らしい台地を発見♪ 薪も豊富で15分ほどで大量の薪を 集めることができました。

2010年7月31日撮影

丹生川 層雲峡 38

さっそく火を起こしビールで乾杯♪ やっぱ焚火はええのぉぉ~♪

2010年7月31日撮影

丹生川 層雲峡 39

夜も更け、一人酔いどれる私…。 酔っぱらってきたので9時頃 には寝てしまいました…。

2010年7月31日撮影

丹生川 層雲峡 40

夜が明け遡行二日目。 遡行すること15分で大沢小屋(避難小屋)に 到着しました。こんな沢の上流部に まるでペンションのような大きな小屋が あるなんて驚きました。

2010年8月1日撮影

丹生川 層雲峡 41

この大沢小屋、老朽化しているものの 中はとても広く囲炉裏までありました♪

ここは以前営林署が管理していた施設で 当時は岳人のあこがれの山小屋だったようで。 今度来る時は、ぜひ泊まってみたいな♪

2010年8月1日撮影

丹生川 層雲峡 42

ゴルジュの中の小滝にて。 ここはルートを辿り左岸より高巻く。 ルートといっても鎖もロープもなく かすかな踏み跡があるだけでした。 通常の高巻きと何ら変わりません。

2010年8月1日撮影

丹生川 層雲峡 43

やがて両岸が圧縮されたゴルジュになり…。 それにしても凄い側壁だなぁ~! そろそろ御宝前大滝(雄滝)かな?

2010年8月1日撮影

丹生川 層雲峡 44

巨大な滝に進路を阻まれ… でたぁぁぁ~!御宝前大滝(雄滝)です。 落差50Mはあろうか…。ド迫力でした♪ 水量豊富で瀑風がすさまじい。

2010年8月1日撮影

丹生川 層雲峡 45

ここからルートはガラガラの枝沢をちょっと登り 斜面をトラバースし尾根に至りますが、 踏み跡不明瞭で道は結構悪い…。

2010年8月1日撮影

丹生川 層雲峡 46

その大滝付近の側壁…。 この側壁を左に回り込むように 登山道がありました。

2010年8月1日撮影

丹生川 層雲峡 47

一般登山道でまさかヤブ漕ぎをするとは…。 「これって本当に登山道ですか?」って 感じでした。 余程登る人が少ないんだろうなぁ…。

2010年8月1日撮影

丹生川 層雲峡 48

ふぅ~!主稜線の登山道に出ました♪ ここは船形山への分岐点。 ここから先は、快適な登山道♪ ブナ林の中の気持ちいい道でした。

2010年8月1日撮影

丹生川 層雲峡 49

ここは落合に下るグラビコースの分岐。

2010年8月1日撮影

丹生川 層雲峡 50

グラビコースを下ると林道終点の 落合に到着!ここが落合です。 層雲峡コースの登山口でもあります。

2010年8月1日撮影

丹生川 層雲峡 51

その落合には、このような立派な 休憩所がありました。 水場(沢)も近くにあり幕営したくなるような 開放的な場所でした。

2010年8月1日撮影

丹生川 層雲峡 52

あとは通行止めの林道を歩くこと1時間で 御所山荘付近の駐車場に戻りました。 このような手掘りのトンネルも♪ 何はともあれ、めでたし、めでたし♪

2010年8月1日撮影
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