男加無山

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男加無山 1

男加無山の林道入口、大滝小学校前にSさんと待ち合わせ!早く着いたこともあり1時間も待ってしまいました。西和賀町経由で湯田ICより高速道を利用。我が家から142キロ、2時間30分で到着。待ち合わせ場所の大滝小学校前には駐車可能な空き地がありラッキー♪

2022年5月4日

男加無山 2

久し振りに好天に恵まれた週末、本当は沢へ行きたかったのですが、降り続いた雨による増水が懸念されることと体調に不安を感じることもあり(右腰の痛み)沢登りは安全を期し断念!リハビリ兼ねて山形百名山の中でも最難関と名高い真室川町 丁山地の男加無山(おかぶやま)をSさんと登って参りました。

2022年5月4日

男加無山 3

以前履いていた長靴に穴があいてしまい、今回新調しました。本日がデビューです♪大滝小学校前に私の車をデポし、Sさんの車に同乗し登山口を目指しました。

2022年8月22日

男加無山 4

加無山林道をSさんの車で走り登山口(駐車場)へ!私の車(アクア)でも走行できそうなくらい林道の状況は良好でした。但し、草茫々の所あり。

2022年8月22日

男加無山 5

準備を整え8時20分出発です。ちょっと遅い出発になってしまいました。この山の存在を知ったのが2年前の2019年11月13日に登った甑山(こしきやま)の山頂から見た男加無山と女加無山の双耳峰が印象的で「いつか登ってみたいな!」と思ったのがきっかけでした。

2022年8月22日

男加無山 6

時期的にアブを警戒!アブにも効果があり林業従事者愛用の「コダマ パワー森林香」を持参しました。相棒のSさんは、アブの天敵であるオニヤンマの模型を自作しザックにぶら下げていました。確かに登山口にはアブがそれなりにいましたが、歩き始めるとアブはいなくなり強力蚊取り線香の出番はありませんでした。

2022年8月22日

男加無山 7

第1徒渉点、ここは楽勝!2日前まで降り続いた長雨で増水していました。本当は秋に登る予定でしたが、前倒しで8月に登ることに!でも、8月の山行記録が極端に少ないのです。理由は明白!①アブ地獄 ②草木一番生い茂る時期による登山道のヤブ化 ③猛暑(残暑)の三つだと推測されます。

2022年8月22日

男加無山 8

第2徒渉点です。ここは本流徒渉となることから一番水量が多く、長靴でも水が入ってしまいました(泣)。長雨による増水の影響が多分にあります。

2022年8月22日

男加無山 9

広い河原に出ました!休憩するには良い場所です。

2022年8月22日

男加無山 10

川沿いの斜面に道がありますが、細くて傾いていて歩き難いです。平水状態なら川沿いに河原を歩いた方が楽だし早いかもしれません。

2022年8月22日

男加無山 11

何度も徒渉がありますが、水場には困りません。この日は猛暑で水分補給に助かりました~!

2022年8月22日

男加無山 12

崩壊地の危険地帯です。過去、ここで滑落した人が何人かいるようです。ステップがありますがちょっと悪いかな?

2022年8月22日

男加無山 13

男加無山についてヤマップやヤマレコの山行記録を拝見すると…それはそれは恐ろしいことばかり記述されていました。「最強かつ最恐の山、登山道斜め地獄、試練の山、道迷い、これ程の山に登った事が無い、悪路の連続、絶対に一人で登るな!

2022年8月22日

男加無山 14

上の続き…。危険な山、手足だけでなく頭も使う山、最初から最後までクライマックス、草木を掴んでの急登と岩場に絶句、遭難覚悟の山、最悪の山」などなど、それはそれは 興味がそそられる言葉の数々が並べられていました。

2022年8月22日

男加無山 15

男加無山の東壁の眺めが圧巻!挑戦されている方の多くが山形百名山の完登を目指されているようです。そんな危険な山を自称「沢屋」の私が登ったらどうなるか?沢登りでは「悪路が当たり前の世界」ですので、特に不安は感じていませんでしたが…。

2022年8月22日

男加無山 16

東壁の基部をトラバースしてきます。

2022年8月22日

男加無山 17

胎内岩(胎内くぐり)にてSさん。名所?のようです。

2022年8月22日

男加無山 18

男加無山の東壁が圧巻でその絶壁の洞窟に八幡大神が祀られていることから、その昔 修験者が登っていたものと推測されます。

2022年8月22日

男加無山 19

ちょっと崖を登りその八幡大神で安全祈願するSさんです。

2022年8月22日

男加無山 20

男加無山の東壁、迫力あります。

2022年8月22日

男加無山 21

よくまぁ~こんなところに登山道を作ったな!って。歩き難いこと、この上ないです。沢登りで言えば「ず~っと高巻きをしているような(悪路が続く)山」です。

2022年8月22日

男加無山 22

技術的には沢屋としてみれば特に問題はなく「命の危険」を感じる所はありませんでしたが(もちろん神経は使うが)一般登山者には「ハードルが高い山!」と感じました。

2022年8月22日

男加無山 23

道が不明瞭な所も多々あり、ルートファインディングにも神経を使います。所々トラロープがあり助かります。傾斜が強過ぎてブッシュを掴みながらの登攀になります。

2022年8月22日

男加無山 24

歩き始めて2時間30分で標高770mのコル(挽割)に到着!ここまでは順調!良いペースで登っていた私達でしたが…。コルから山頂までのアップダウンが激しく、しかも急傾斜で悪路の連続!さらには、悪いトラバースも長く続き、技術的なことよりも体力的にシンドかったです。

2022年8月22日

男加無山 25

「赤松の岩棚」にて。この日は下界では34度の猛暑日で暑さにもやられました。沢登り以上に汗でビッショリ濡れてしまいました。ほんと登れど登れど山頂に着かないのですよ…。登った時期が悪かったかな?

2022年8月22日

男加無山 26

コルから登ること10分、 標高810mの第1展望台(赤松の岩田棚)に到着!ここはビューポイントです。苦労して登った甲斐がありました!

2022年8月22日

男加無山 27

2019年11月13日に登った甑山を望みます。左が女甑山、右が男甑山で双耳峰です。

2022年8月22日

男加無山 28

その第1展望台にてSさんです。この展望がなければ「修行のような山」としか言いようがありません。体力トレーニングと沢登りの高巻きの良い練習にはなったのかもしれませんが…。

2022年8月22日

男加無山 29

その第1展望台からの眺めです。左から虎毛山~前神室山~神室山~天狗森~小又山~火打岳が一望できました。

2022年8月22日

男加無山 30

虎毛山(左)と神室山(右)をズームアップ!

2022年8月22日

男加無山 31

山形の名峰、月山(1,984 m)も見えました。

2022年8月22日

男加無山 32

目指す男加無山を望みます。この絶壁を登るのですか…目が点になりました。

2022年8月22日

男加無山 33

標高920mの第2展望台から鳥海山(2,236 m)を望みます。その右には丁岳(1,146 m)、左に雁唐山が見えます。この第2展望台がルート中で一番のビューポイントでした。

2022年8月22日

男加無山 34

その第2展望台からピラミダルな女加無山(924m)を望みます。女加無山は道はなく厳しいヤブ漕ぎを強いられるようです。私達には女加無山に登る元気は残されていませんでした。

2022年8月22日

男加無山 35

その第2展望台から神室連峰の山々を望みます。画面下にこの第2展望台から見たパノラマ写真(三座同定)を掲載しましたのでご覧下さい。

2022年8月22日

男加無山 36

苦しい登りが続きます。急登過ぎてブッシュを掴みながらでないと登れないほどの斜度でした。

2022年8月22日

男加無山 37

再び甑山(こしき)を望みます。第2展望台からは、甑山~栗駒山~虎毛山~前神室山~神室山~天狗森~小又山~火打岳~八森山~杢蔵山が一望できました。さらには、葉山~月山~鳥海山も望めて感動しました!

2022年8月22日

男加無山 38

山頂直下の標高960mより鳥海山を望みます。

2022年8月22日

男加無山 39

男加無山の山頂が近づいて参りました。もう一踏ん張りです。そうそう、山頂直下の岩峰は要注意です。進行方向左側の崖を下ると道がありました。

2022年8月22日

男加無山 40

登ること3時間50分、やっと山頂に到着しました~!時間以上に長く感じられました。つ、つ、疲れました…。

2022年8月22日

男加無山 41

山頂は樹林に囲まれ残念ながら展望はありません。

2022年8月22日

男加無山 42

今回大活躍したプロノで購入した虫対策用ネット帽子です。山仲間のchemさんに教えていただきました。感謝♪

2022年8月22日

男加無山 43

ルート中、立派なブナが散見されます。

2022年8月22日

男加無山 44

帰りも再び男加無山の東壁の基部を通ります。

2022年8月22日

男加無山 45

東壁基部の登山道、足場が悪く慎重に下ります。

2022年8月22日

男加無山 46

ここまで下れば一安心♪この日は、暑さにやられた!って感じでした。沢登り以上に汗で濡れたと思います。悪路の連続でアップダウンが激しいことから8月の猛暑月は避け、6月や9月以降など涼しい時期に登られることをお勧めします。それと…自身の体力不足も否めません。

2022年8月22日

男加無山 47

第1徒渉点にて。ここまで来れば駐車場までもう直ぐです。登り3時間50分、下り3時間10分。合計7時間でした。暑さと険しさで時間以上に疲れた山行となりました。

2022年8月22日

男加無山 48

帰りには真昼温泉にて入浴しました。誰もおらず貸し切りで入れてラッキーでした。ほんと素晴らしい湯質です。440円で入浴出来ます。

2022年8月22日

男加無山 49

盛岡に入ってから晩飯を食べました。肉が食べたくて吉野家の新メニューを食べてみました。

2022年8月22日

男加無山 50

これが現物です。このところの暑さでご飯類は食べていなかった私…。久し振りにガッツリお米を食べたくなりました。想像以上に大変な山でした!山形百名山の最難関の山だけあります。お付き合いいただいたSさんに感謝です。

2022年8月22日

920m 第2展望台(クリックで拡大)

GPSの軌跡(クリックで拡大)

<2022年 8月22日(月)>
行動時間 7時間(休憩時間含む)
登り:3時間50分 下り: 3時間10分

登山口(8時20分)~崩壊地(9時15分)~胎内岩(10時30分)~コル(10時50分)~810m 第1展望台(11時) ~920m 第2展望台(11時40分)~男加無山(12時10分)~コル(13時)~崩壊地(14時20分)~登山口(15時20分)
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