みちのく潮風トレイル 8

- 唐桑半島(宮城県・気仙沼市) -

  1. HOME
  2. 山の扉
  3. 岩手の雪山

三陸海岸 自然歩道 1

「せっかくの三連休、どこかへ行きたいな…」そう思っていた矢先、天気予報はあいにくの大雨。楽しみにしていた沢登りを諦め、唯一晴れ予報だった宮城県気仙沼の「みちのく潮風トレイル」でした。急遽決めたこの旅が、まさかこれほど心揺さぶる体験になるなんて、その時は思いもしませんでした。スタート地点の漁火パークにて。ここに車をデポして8時25分出発!

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 2

盛岡から車で約2時間半、意外な近さに驚きながら唐桑半島の漁火パークに到着。ここから約19kmの冒険(周回ルート)が始まります。まず目指した早馬山(はやまやま)219.6mです。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 3

早馬山を登りながら漁火パーク駐車場を望みます。背後に海(広田湾)が見えます。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 4

登りながら大島半島方面を望みます。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 5

山頂(展望台)から見えたのは、息をのむほどの海の絶景!「来てよかった…!」と、心の底から思えた瞬間でした。氷上山(874m)を望みます。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 6

これも山頂の展望台より。ゴールデンウィークに歩いたみちのく潮風トレイル、大船渡の綾里崎が見えます。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 7

早馬山の下山後、車道を歩いて巨釜(おおがま)を目指します。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 8

黙々と車道を歩きます。日曜日だというのに人っこ一人いません。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 9

このコースのハイライトは、なんといっても「巨釜(おおがま)・折石(おれいし)・半造(はんぞう)」と呼ばれる奇岩群です。約2億6千万年前の地殻変動で生まれたという、自然の芸術作品が目の前に現れた時の感動は、言葉にできません。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 10

波が作り出した洞窟や断崖が続く景色は、宮城県の名勝にも指定されているんです。まさに絶景!「水取場」にて。奥に氷上山が見えます。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 11

名勝「折石」にて。聳える石柱は、高さ16m、幅3mの大理石で、、明治29年(1896年)の三陸津波の時に、先端が2mほど折れたことから「折石」と呼ばれています。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 12

これも折石付近の絶景です。 さらに、「神の倉の津波石」や、神秘的な「陽沼・陰沼(おぬま・めぬま)」、半島の先端に佇む「御崎神社」など、見どころが次から次へと現れ、歩くたびにワクワクが止まりませんでした。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 13

みちのく潮風トレイル、とても整備された道で歩きやすかったです。ただ…蜘蛛の巣が多くて大変でした。帽子を持ってきて正解でした。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 14

光の関係でしょうか?海の色が違って見えて美しいです。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 15

半造の入口にて。綺麗だなぁ~♪

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 16

半造の先端の「トド岩」まで来ました!この地は海の資源が豊富で、アワビなどの貝類がよく取れ繁昌したことから、昔は「繁昌」と呼ばれ、そのなまりから「半造」になったといわれています。また、この地は、釜が半分だけ完成したような形であることからも、この名がついたといわれています。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 17

歩き始めて1時間40分、半造周回のゴール(駐車場)に到着しました。イベントが開催されていて多くの人で賑わっていました。まだまだ先が長いです。大丈夫なのか?自分、とちょっと不安になる。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 18

笹浜にて。ここは海岸沿いの砂浜を歩きます。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 19

この唐桑半島のみちのく潮風トレイル、とても素晴らしいコースで気に入りました。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 20

船尻浜にて。休憩ポイントの東屋もあり、助かります。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 21

道標もあり、安心して歩けます。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 22

神の倉の津波石に到着!入り江を塞ぐ岩石は、2011年3月11日の津波によって打ち上げられたことから「津波石」と呼ばれています。白っぽく見える石の表面には貝や藻が付着しており、海底にあったことがわかります。直径1メートル以上の石が5個、大きなものは直径約5メートル、重さは推定150トンもあり、津波の持つエネルギーの大きさを物語っています。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 23

もう直ぐ御崎です。それにしても美し~い♪

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 24

御崎園地にある高村光太郎の石碑。『黒潮は 親潮をうつ 親潮は さ霧をたてゝ 船にせまれり』唐桑半島を北上する船の中で、風景に感動し紀行文「三陸廻り」の中で唐桑沖からの景観を「霧の中の決意」に記しました。碑にはこの時、添えられた短歌が刻まれています 。1993年(平成5年) 建立。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 25

陽沼·陰沼(おぬま·めぬま)にて。縁結びの神として知られているイザナギの神·イザナミの神が鎮座した場所と伝えられており,水の色が非常に神秘的です。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 26

児置島(こおきじま)にて。昔、母親がこの島に子供を置いて海藻採りに夢中になり、海が荒れて近寄れなくなったため、やむなく子供を置き去りにしたという伝説があります。潮が引いた後、母親が再び島に行くと、その子供が無心に遊んでいたといわれています。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 27

御崎岬にて。たくさんの観光客で賑わっていました。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 28

伊達藩第五代藩主 伊達吉村公歌碑。『雲ならで海のはてなる山もなし 空につづける波の千里は』

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 29

やっとゴールの御先(おさき)までやって参りました~!見どころ満載です。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 30

唐桑半御崎神社にて。島の最南端にある、壮麗な造りの社殿の神社です。千年以上の歴史を持ち、縁結びや大漁祈願などにご利益があると言われ、古くから信仰を集めています。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 31

歩くこと4時間15分、ゴールの唐桑半島ビジターセンターに到着!…と言いたいところですが、実はここからが最後の試練。車デポ地の漁火パーク駐車場まで5.2kmの炎天下の車道歩きは、正直一番きつかったです(笑)。しかも、坂道(登り)が多い…。お金を払ってでもタクシーを利用したいくらいでした。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 32

車デポ地の漁火パークに到着!全行程19キロ 5時間30分、つ、つ、疲れました。でも、この達成感があるからこそ、旅は面白いんですよね。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 33

車回収後、2.6キロ(車で5分)にあるセブンイレブンで食料を買い出し、その後、本日の宿泊場所、御崎野営場にやって参りました。本日は大勢の明治大学体育会ローバースカウト部の学生さんや子供たちで大賑わいでした。とても素敵なキャンプ場です。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 34

トイレと炊事場です。とても綺麗に管理されていました。廃捨て場もありラッキー!ちなみにキャンプ場の利用料金ですが、大人1泊1名何と450円の安さにビックリ!

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 35

しかも、シャワーが無料で使えます♪まさにコスパ最高のキャンプ場ですね!

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 36

テントを張ったら、キンキンに冷えたビールで喉を潤し気分は最高!キャンプの最大の楽しみと言ったらコレ!

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 37

焚火を前にキンキンに冷えた数々のお酒を堪能する「酔いどれタイム」の始まりです。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 38

森岡毅さんの『心に折れない刀を持て』を片手に、お酒を飲む時間は、まさに至福のひとときでした。9月7日のTBS番組、林修先生の「日曜日の初耳学」にゲスト出演されていた『ジャングリア沖縄』森岡毅氏との対談で興味を抱き、この本を買いました。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 39

お天気も良く最高のキャンプ場でした。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 40

夕方6時頃より焚き火を始めました。

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 41

夜は焚き火を囲み、奮発して買ったラム肉を堪能。ジューシーで驚くほど美味しく、300gをぺろりと完食してしまいました!

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 42

ラム肉、最高♪

2025年9月14日

三陸海岸 自然歩道 43

満点の星空の下、好きな音楽を聴きながら過ごす静かな夜。都会の喧騒から離れ、自然の中で心と体をリセットする時間は、何にも代えがたい宝物でした。翌15日(祝)は5時過ぎに自然と目が覚め6時にはキャンプ場をあとにし盛岡を目指し帰宅しました。

2025年9月14日

GPSの軌跡

<2025年 9月14日(日)>
行動時間 5時間30分(休憩時間含む)
漁火パーク(8時25分)~早馬山(8時40分)~折石(9時20分)~笹浜(10時15分)~神の倉の津波石(11時35分)~御崎岬(12時20分)~唐桑半島ビジターセンター(12時40分)~漁火パーク(13時55分)==セブンイレブン(買い出し)==御崎野営場にてテント泊(夜はラム肉)

<2025年 9月15日(祝)>
御崎野営場 朝6時出発==一路盛岡へ
  1. HOME
  2. 山の扉
  3. 岩手の雪山