酔いどれ日記 2013年10月

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10月28日(月)Windows 8.1
アップデート後の問題点

私のパソコンにおいてWindows 8.1にアップデートした結果生じた問題点や不具合と不都合、及び対処方法を述べみたいと思います。全てのパソコンが、私と同じ症状が出るとは限りません。実際に私が所有する2台のWindows8.1においても各々症状が異なりましたので…(もちろん同じ症状も多々ありましたが)。

① 画面の右下に「Secure Bootが正しく構成されていません」が表示されるようになった。ちなみにSecure Bootとは、OSの起動時にデジタル署名のあるソフトウェアやドライバのみ実行させる機能。ネット情報によるとBIOSの設定画面(レノボの場合はF1キー)でSecure BootをDisabled(不能)からEnabled(可能)に変更することによって、その表示が画面から消えるようですが、私のパソコン(レノボ)の場合、Secure Bootの項目がグレーアウト状態で変更できないようになっていました。

BIOS画面でStartup の項目からCSM(BIOS互換のモジュールのこと)をDisabled(不能)に変更したところ、Secure BootをEnabled(可能)に変更出来るようになり画面右下の表示を消すことが出来ました。

10月27日(日)沢納め 第2弾! 
毒ヶ森山塊 小空滝沢

本当は先週が沢納めのハズだったのですが、諦めの悪い私は「もう一本くらい入れるかな~?」と思い、前回悪天のため(飲み過ぎのため)断念した小空滝沢を遡行して参りました。今月の1日に仲間11名(岩手、宮城、東京、埼玉の合同山行)でキノコを採りながら大空滝を遡行し大沢温泉の自炊部に一泊し大宴会♪翌日に小空滝沢を皆で遡行する予定だったのですが…。

その時のメンバー岩手の大御所、北上のS先生から「小空滝沢の大滝(3段35m)、左から登ったぞ!」との話を聞き、「へぇ~登れるんだぁ~!ぜひ、登ってみたい!」と思ったのです。今回は単独ゆえ確保者がいませんので、フリーソロで登れるか否か?現地で判断しよう!と思いました。小空滝沢は、9年前の2004年7月に愛弟子達を連れて遡行していますが、その大滝は安全を期して左岸(右)より高巻きました。

また、今回キノコも採りた~い♪と思ったのです。今月初めの大空滝沢では大量に採れました。前回遡行したメンバー達からキノコのことを教わりましたので、私でも大丈夫そうです。ナメコやボリやシメジなど確実にわかるものだけ採ることにしました。天然のナメコって、ほんと美味しんですよねぇ~♪(^o^)

毒ヶ森山塊は我が家から近くて60Kちょいで入渓口に到着します。先月の大滝沢と同じ小倉山トンネル手前に車を停めました。既に先客がいて3台も駐車していました。う~ん、どこに停めようか?と思案し、どうにか駐車場所を見つけホッと一安心。その数分後に軽トラのこれまたキノコ採りのおじさんがやってきました。先客の車三台全て車の様子から沢屋ではないことは間違いないようで、こりゃキノコ採りだな!と確信しました。せめてほんのちょっと、母と私が食べる分だけでも採りたいな~!結局、本日の遡行者(キノコ採り軍団)は合計5パーティーということになります。

沢に降りて「う~ん、増水している~!」と一目でわかりました。今月初めも入渓していますし、このところ雨ばかりの日が続きましたものね。それにしても、水が冷たいよ~!なるべく水に入らないように遡行しました。今月初め1日に遡行した際は一面緑の世界でしたが、今回は水量も多く赤やオレンジの紅葉色に変わっており、同じ沢とは思えないほどです。本日のお天気は、雨が降ることはありませんでしたが、気温が低くどんよりした曇り空の一日でした。それでも紅葉の美しさは見事で見惚れるほどでしたよ♪まさに紅葉シーズン最盛期で、今が「旬」って感じです。

小滝やナメを超え、やがて目的の3段35mの大滝に到着!1段目の5M滝は垂壁で登れそうになく、左岸(右)より小さく高巻き2段目の滝下へ。2段目20m滝は右岸(左)から直登出来そうに見えましたが、岩のヌメリがひどく滑りやすかったことと、水量が多くシャワークライミングになりそうだったこと、そして3段目の滝(10m)が全く見えず滝の状況が確認できませんでした。よって、単独ですし安全を期して左岸(右)より高巻くことにしました。高巻きの途中で3段目の様子がハッキリと見え確認できたのですが、傾斜が強く垂壁に見えました。

大滝を超えるとナメが続き、やがて流れは細くなり…中山峠を目指してツメ上げドンピシャリ出ました。その後長い林道歩きをし、大空滝の展望台に到着!今月初めに見た時と水量の違いが一目でわかりました。紅葉の森の中に垂直に走る一筋の白い流れの大滝♪誠に見事でした!時間はまだ早いし体力的にも物足りなさを感じていましたので、紅葉の、そして増水の大空滝なんてめったに見られるものではありません。せっかくですので、滝下まで降りてみることにしました。

いや~お見事!素晴らし~い!美し~い♪今月初めに見た緑の中の大空滝も見事でしたが、紅葉の大増水している今日の大空滝も見事です!赤やオレンジに包まれた紅葉の中、中山街道(林道)を歩くのも楽しかったです♪ほんと綺麗な紅葉で夢の世界を歩いてるようでした。帰りに山の神温泉(優香苑)にて一風呂浴びて帰宅しました。ここの温泉、ヌメヌメ系でお肌がツルツルになりますよ~♪(^o^) 本日はとても寒い一日でしたが、紅葉と滝と温泉を満喫出来て満足、満足♪あっ、そうそうキノコですが、根こそぎ採られていたようで坊主でした(^^ゞ。PS.上の写真は、小空滝沢の大滝3段35mです(2段目と3段目を望む)。『酔いどれ画像掲示板』に本日撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね~♪(^o^)

『酔いどれ画像掲示板』 毒ヶ森山塊・小空滝沢 今すぐ見たい方はクリック!


10月26日(土)Windows 8.1 に
バージョンアップしてみた!

マイクロソフトは、10月17日(木)よりWindows 8.1へのアップデートファイルを公開しました。Windows 8ユーザーであれば、Windowsストアから無償でダウンロード可能です(スタートメニューから「ストア」を選ぶことで、Windows 8.1のアップデートファイルをダウンロードするメニューにいくことができます)。

これまで「サービスパック」の名称で提供されていたアップデートを「1年周期のOS更新」という方針をもとに「Windows 8.1」の名称で別製品として提供したもので、ダウンロード容量は約3.6Gバイトもありセットアップに1~2時間も掛かるようです(インターネット回線速度やパソコンのスペックにより異なる)。

私は、21日(月)に教室にあるWindows 8パソコン2台を8.1にアップグレードしてみました。1台はWindows 8(半年前に買った最新鋭のスペック)で、もう1台はWindows 8 Pro (5年前に買ったノート型 Vista→7→8の三世代にわたりアップグレード)です。いや~アップグレードしたら様々な不具合が出て参りました…。どのような不具合が出てどのように対処したか?は次回の日記で述べるとして、本日は「Windows 8.1って、何がどう変わったの?」に的を絞って解説させて頂きます。

既にネット等でもたくさん公表されていますし、今月号の日経PC21(パソコン雑誌)にも「ウィンドウズ8.1 全部見せます!」の特集が組まれています。Windows 8の最大の特徴は2画面を切り替えて使えるということ。一つはWindows 7と見た目も同じで操作も同様に出来る「デスクトップ画面」。もう一つはiPadのようにタッチ操作に対応した「スタート画面」。

今回の8.1アップデートは、デスクトップ画面による変更はほとんどありませんでした(スタートボタンくらいでしょうか)。一方、スタート画面が大幅に変更され進化しました。ユーザーの不満を元に今まで以上に使いやすく改善した!って感じでしょうか。では、主な変更点(改善点)を以下に列挙します。

① スタートボタンの復活 但し、「全てのプログラム」が表示されない。シャットダウンや再起動の操作が楽になった。スタートボタンを右クリックでメニューが表示され、コントロールパネル等を呼び出すことが可能。

② SkyDriveの進化 OSレベルで組み込まれSkyDriveに関する設定が「PCの設定」にまとめられた。SkyDriveをオフラインに切り替えて使うことが出来るようになった。スカイドライブからハードディスクへの操作もできるようになり、アップロード / ダウンロードをコピー / 貼り付けで行う仕様に変更。

③ アプリ一覧表示ボタン(アプリビュー)の追加 アプリ検索がより簡単に。アブリの並び替えも可能に(名前順、インストール日順、使用頻度順、カテゴリ順)。個人的には、これが一番嬉しいかも。

④ ストアアプリ版IE 11操作性の向上 Internet Explorerのバージョンが11となり、使い勝手やパフォーマンスが向上。複数ページを並べて表示できるようになった(画面分割)。「タブを新しいウィンドウで開く」の新機能で「見比べる」といった使い方が可能。お気に入りの階層化で操作性アップ!アドレスバーのウェブ検索では「インクリメント検索」に対応(キーワードの候補が上部に一覧表示され、文字を追加する度に候補が絞り込まれていく)。

⑤ 画面分割 複数(最大3画面)のアプリを画面に同時に表示可能。ウィンドウのサイズの変更も可能になり自由度が向上。

⑥ チャームバーからの「検索」機能アップ ファイルや設定だけでなくインターネット(Bing)も含めた検索が可能になった。また、地図ストアアプリに見られるように個々のアプリから検索機能を呼び出せるようになった。

⑦ Windows Storeの外観の一新 ホームページには「新着アプリ」と「人気急上昇中」のアプリが表示される他、ユーザーのダウンロードおよび購入履歴に基づいて「おすすめアプリ」も表示される。

⑧ スタート画面の背景を任意の写真に変更可能 また、背景色やアクセント色を変えてアレンジでき、自由度が増した。
⑨ タイルのサイズが2種類から4種類に変更できるようになった(大、ワイド、中、小)。

⑩ 起動時、スタート画面の表示を回避してデスクトップ画面を表示 また、windowsロゴキーを押してスタート画面に切り替え設定可能に、スタート画面移動時にアプリビューを自動的に表示の設定が可能になった。

⑪ その他 PC設定画面の項目が増えて(2階層)カスタマイズ性アップ!グループ名の入力がスムーズに。3Dプリンタなど、新しい周辺機器も標準サポート。8.1の追加されたアプリにスカイプ、フード&レシピ、リーディングリスト、ヘルプ+使い方などがあります。


10月23日(水)虎毛山塊 
湯ノ又沢右俣遡行~左俣下降

本日10月23日午前2時(日本時間)より行われたアメリカApple社のイベントで、iPad miniの新型である「iPad mini Retinaディスプレイモデル」と「iPad Air」が発表されました。

iPad Airの端末は9.7インチのRetinaディスプレイを搭載したモデルで、従来モデルよりも薄くて軽くなったのが特徴です。重さは何と従来の約635gから約453gに減少した(28%も軽くなった)魅力は大きいです(10型タブレットでは世界最軽量)。

薄さも7.5mmになり、iPad(第4世代)の9.4mmと比較して20%薄く、ベゼルも43%カットで横幅が185mmから169mmにまで縮まりました。外観だけでなく、中身も進化しています。CPUはiPhone 5sと同じ最新の64bit対応のA7チップを搭載、パフォーマンスは初代iPadに比べてグラフィック性能は72倍。欲しくなっちゃいますね♪

さてと、前置きはこの辺にして本題です。先日20日(日)に仲間5名で秋田県は虎毛山塊の湯ノ又沢を遡行して参りました。時期的に今回が「沢納め」になりそうです。ここ北国の山ではそろそろ雪が降る季節ゆえ。当初、宮城蔵王の振子沢へ行く予定で計画を練っていたのですが、話が二転三転し、その後に三滝沢へ変更になり、さらに湯ノ又沢へ変更になった次第です。

遡行場所が変更になった最大の理由は、移動に要する時間とお天気…。天気予報は曇りのち雨で、お昼頃から激しく降る予報でした。よって、簡単で、かつ短時間で遡行出来る沢が無難だろう!ということになりました。それに「沢納め」ですので、「修行モードは勘弁!」といったところでしょうか。湯ノ又沢は、舗装道路のようなナメがどこまでも続く綺麗な沢です。特にこれといった難所もなく、主に下降用に使われている沢でもあります。

今回は、メンバーに『岩手の山 150』の著者であるAさんも参加されました。特に岩手県内では、とても有名な登山家なのですが不思議とお会いする機会がなく、今回が初対面となりました。いろんな山仲間からAさんの素晴らしさと凄さを耳にしていましたので、お会いするのが楽しみでした。初対面とは思えないほど、最初から打ち解けてお話させて頂けたのも、Aさんのお人柄の賜物だと感謝しています。

湯ノ又沢は、2ヶ月前の8月にも虎毛沢のアプローチとして遡行していますので、ハイキング気分でした。小雨降る中、出発したのですが、さすがに10月下旬です。歩いている分にはちょうど良い気温に感じるのですが、休憩すると肌寒く感じます。遡行途中でキノコ(ぼり)が大量に採れました。朽ち果てた大木にビッシリと生えていました。採れたのは、その一か所だけで、あとは坊主…(^^ゞ。あ~ナメコ採りたかったなぁ~!天然ナメコって、とっても美味しんですよねぇ~♪

歩けど歩けど続くナメは、まさに圧巻でした。そのナメ(岩)の色も、白かったり黄色かったり、同じナメでも変化に富みで楽しめました。ヤブ漕ぎもほとんどなく、登山道に出ました。まだ時間も早かったので、左俣を下降することにしました。ネットで調べても左俣の遡行記録は見当たりません。ヤブっぽい荒れたゴーロが続き、遡行価値は薄いと感じました。

湯ノ又沢、ナメが美しいだけでなく、沢の直ぐ側には登山道がありますので、いざという時にエスケープできるので、初心者を連れて行くには格好の沢かもしれません。まさに癒し系の沢(デート沢)です。また短い沢ですので、寝坊した時にも遡行出来ます。帰りは秋ノ宮温泉の秋ノ宮山荘にて入浴しました(600円)。お天気はいま一つでしたが、楽しい一日を過ごすことが出来ました♪皆さん、ありがとうございました!感謝♪(^o^)

『酔いどれ画像掲示板』 虎毛山塊・湯ノ又沢 今すぐ見たい方はクリック!


10月19日(土)タブレット
について考える

先週の三連休、栗駒山&一関に山岳ガイドの仕事で三日間滞在しました。そこで役に立ったのがタブレット(Nexus7)です。セブンイレブンではWi-fiを使えるのでタブレットでインターネットに接続し天気予報をチェック、さらにメールのチェックも出来て、とても重宝しました。

お客様のKさんは、悪天で遡行日が翌日に延びたため、予約していたビジネスホテルをキャンセルしなければならず、栗駒山荘の公衆電話よりキャンセル依頼の電話したのですが、「ネットで申し込まれた方は、ネットでしかキャンセルできません。パソコンから手続して下さい!」と言われる始末…。なんと不親切な!と思った次第です。

Kさん、先に述べたセブンイレブンで私のタブレットを利用してホテルのキャンセル手続きをしたのです。初めて触るタブレットに多少戸惑いがあったようですが、無事手続きを済ますことが出来ホッとしました。遡行日が一日延びたせいで、食料の買い出しを強いられ一関の街まで下ったのですが、スーパー探しもタブレットで行いました。イオンがあることが直ぐにわかったのです。

タブレットを買って半年が経ちますが、今回ほどタブレットの恩恵を実感したことはありませんでした。ほんと便利ですよね~♪(^o^) ここ岩手ではタブレットの普及はまだまだですが、徐々にその人口が増えつつあるのは生徒さんを見ていて実感しています。では、皆さんはタブレットをどのように活用しているのでしょうか?ここに興味深いサイトがあります。

日経トレンディ―のHP、その名も『300万人編集会議』です。その特集で、Nexus 7の活用術のアンケート結果が出ていて、とても参考になります。さらに、活用の仕方だけでなく「生活がどのように変わったのか?」の興味深いアンケート結果も発表されています。「へぇ~!そんな利用の仕方もあるんだぁ~!」と目から鱗です。ちなみに、「iPad miniユーザーが、その利用体験を語り合う」コーナーもあります。

アップルが来週の10月22日(火)に第5世代iPadと第2世代iPad miniの発表イベントを開催するようです。イベントの開催日時は10月22日午前10時スタート。日本時間の23日午前2時。場所はサンフランシスコにあるYerba Buena Center。第5世代iPadは、より薄く軽くカメラの性能も向上し、搭載されるチップはiPhone 5sと同じA7になり、iPad miniにはRetina displayが搭載され、A7チップが搭載されるとのこと。

当スクールむげんでも「タブレットを教えて欲し~い!」という生徒さんの需要が徐々に増えています。しかし、Nexus7に関しては教えることが出来るのですが、iPadに関しては、現物がないゆえ、教えることが出来ない状況です。新しいiPad(11月初旬に発売予定)を購入するか否か?現在思案しています。発売が待ち遠しいです。先月発売されたばかりの新型のネクサス7と来月発売予定のこれまた新型iPad-miniの激しいシュア争いが目に浮かぶようです。


10月15日(火)栗駒山・産女川

この三連休は、沢登りのガイド(仕事)でお客様のKさんを栗駒山の産女川にご案内させて頂きました。私にとって4度目の遡行になります。2008年の岩手・宮城内陸地震の以前に2回、その後に1回遡行しています。

その地震の影響で下流部~中流部は完全に土石で埋まっていますし、側壁からの落石を警戒して上流部から入ることにしました。笊森コースは現在背丈を超えるブッシュに覆われ廃道状態なので、笊森小屋から産女川を下降、中流部の970m付近までピストンする計画を立てました。

12日(土)の夕方4時に須川温泉のビジターセンターにてお客様のKさんと合流し、13日(日)に産女川を遡行する計画でしたが、13日(日)のお天気は暴風雨状態で、とても遡行出来る状況ではありませんでした。Kさん、会津若松から遠路来られたのに、このまま中止にするには心が痛みました。

よって、13日(日)は、停滞という名の観光見物(厳美渓と猊鼻渓)でひたすら時間を潰し、14日(月)晴天のもと、遡行して参りました。結局、須川野営場に2泊もするハメになり(土日)温泉とお酒三昧と沢登りの2泊3日を過ごして参りました。13日(日)、山のお天気は最悪でしたが、下界の一関へ降りると何とお天気がいいじゃありませんかぁ~!山に厚い雲がかかっていて、山だけ悪天だったことが分かります。

それにしても山(須川温泉)は寒いのなんのって~!標高が1100mもありますしね。風が強かったし、さらに気温も低かった…。私は万が一に備えダウンジャケットを持参したのですが、正解でした。ところが、一関の街に降りると汗ばむほどの陽気で気温差は10度以上あったと思います。厳美渓も猊鼻渓も観光客で大賑わい、ごったがえしていました。温泉は、12日は須川高原温泉の露天風呂に入り、13日は栗駒山荘の露天風呂を楽しみ、14日は祭畤(まつるべ)温泉にて入浴し、温泉巡りを楽しむことが出来ました♪(^o^)

12日の夕食は、ミツカンの「〆まで美味しいごま担々鍋つゆ」で豪華鍋を作りました。13日の夕食は、イオンでお寿司やお惣菜を買って食べました。日本酒もちょっといいやつを買って飲みました。まさに温泉とグルメを満喫した贅沢?山行となりました。温泉とグルメだけではありません。本当の目的は、沢登りに行ったのです。14日(祝)の朝の冷え込みは厳しかったです。須川温泉の駐車場から白く雪が積もった山が遠方に見えました。「あの山、何だろう?」と考えた結果、「方角的に(形的にも)きっと鳥海山なのだろう♪」と。

産女川、ほんと綺麗な沢でKさんも大変感激してくれて嬉しく思いました。中流部~上流部だけでも十分満喫できる沢だと改めて確信いたしました。今年の紅葉は、一週間ほど早かったみたいで終わりかけていましたが、それでも十分美しかったです。

須川温泉のキャンプ場を7時に出発し登山道を歩き8時30分に笊森の避難小屋に到着。その後、産女川を大崩壊地980m付近まで2時間半かけて下降(11時)。さらに、2時間かけて下ってきた産女川を遡行し笊森避難小屋へ(13時)。あとは一般登山道を利用し須川温泉へ戻りました(14時30分)。ゆっくり歩き、計7時間半の行動となりました。

一般登山道に出たら凄い人、人、人の数に驚かされました。道路も駐車場も大渋滞でしたが、山も大渋滞でした。車のナンバーを見ると北は北海道から南は四国、九州からも来られているようでした。こんな大渋滞、岩手じゃないみたいです。12日(土)に露天風呂で話し掛けてくれたご年配の方は、名古屋から来られたようで「三日間粘ったけど、お天気が悪くて諦めました。明日は、下北半島へ行きます!」と。結局この三連休、栗駒山で晴れたのは最終日の14日(祝)のみでした。

待った(停滞した)甲斐がありました。14日は快晴無風状態で、まさに秋晴れ♪絶好の沢日和となりました。昨日までのモノトーンの世界がまるで嘘のように感じられます。来週はいよいよ「沢納め」にしようと考えています。ここ北国では、いつ雪が降ってもおかしくないですもの。来週の沢を入れると、今シーズンは計17本の沢を遡行したことになります。例年に比べれば全然少ないです。今年は雨が多くお天気に恵まれませんでした。来シーズンに期待したいです。


10月8日(火)八幡平・有根沢

6日(日)は、八幡平の有根沢を単独遡行して参りました。お天気は今一つでしたので「近場で体力トレーニング出来る沢はないものか?」と物色した結果、この沢を思いつきました。東京より岩手に戻って来たばかりの15年前の5月に単独遡行していますので今回で2度目になります。

その時は5月末ということもあり、八幡平はまだ雪深く40分ほど遡行した後は、ひたすら雪渓登りだったことを覚えています。「沢登りというより雪渓登り」って感じでした。あれから15年が経ちます。この有根沢、遡行記録のほとんどない沢ですが、アプローチが楽で(うちから近い)遡行距離もそこそこあり、下山も楽チンで「下山後直ぐに温泉に入れる!」という沢です。

問題は「遡行価値のある沢か否か?」ということ。まずは行ってみてのお楽しみ~♪私にとって一般登山道を歩くより、未知なる沢(例え魅力の薄い沢でも)を遡行した方がワクワク感を覚え楽しめます。

網張温泉スキー場の駐車場に車を停めていざ出発!車道を7~8分下ると新有根橋があります。そこから左岸の立派な道を利用して有根沢へ降り立ちます。一目見てビックリ!物凄い荒れようで生々しい傷跡が…。これは一体…おそらく9月16日の台風18号の影響でしょうか。八幡平や一関市など、例年の9月の1カ月分の降水量を上回る大雨が降り、大きな被害をもたらした台風…。

いや~水の勢いの恐ろしさを感じました。巨岩や大きな倒木が散乱している光景は、殺伐としていて「沢の廃墟」を思わせる光景でした。そこには15年前に遡行した光景とは全く異質の沢が存在していました。それでも、所々滝が出てきたり美しいナメに目を奪われてりで、心を和ませてくれたのが、せめてもの救いです。

側壁からの落石と浮石に細心の注意を払いながら遡行しました。終始お日様が顔を出さないどんよりとした曇り空でしたが、紅葉が始まっていました。特に中流部~上流部はとても綺麗でした。最後のツメは枝沢がたくさん出てきてルートファインディングに神経を使います。最後の最後で一本間違えて10分近く強烈なヤブ漕ぎを強いられました。

一般登山道に出ると、たくさんの登山者に会いました。ちょうど紅葉のシーズンですものね♪せっかくだから黒倉山の山頂経由で下山しました。もちろんリフトを使わずに下りました。だって、体力トレーニングですもの~!それに今回は荷物を重くして遡行しました。遡行に掛かった時間は3時間45分、下山に2時間15分。合計6時間のトレーニングで良い汗をかきました。

網張温泉駐車場に下山すると、駐車場は満杯状態でビックリ!温泉は、久し振りに本館の方で入浴しました。網張温泉は、大勢の人で賑わっていました。有根沢、沢の大半は(約8割)、荒れた巨岩とゴーロ歩きに終始しましたが、部分的に見せ場もあり紅葉も楽しめましたので、よしとしましょう。体力トレーニングも出来たことですしね。PS今回撮影した写真を『酔いどれ画像掲示板』に掲載しました。また、.『沢の扉』に先週行った大空滝沢+大沢温泉編を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧くださいませ~♪(^o^)

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『沢の扉』 毒ヶ森山塊・大空滝沢+大沢温泉 今すぐ見たい方はクリック!


10月6日(日)名渓、産女
(うぶすめ)川 について考える

今週末の連休は、沢ガイドの仕事が入っています。福島は会津若松のお客様なのですが、本人のご希望で栗駒山の産女川(うぶすめがわ)をご案内させて頂きます。産女川は1997年、2004年、2011年の過去3回入渓しています。

2008年(平成20年)6月14日(土)午前8時43分に発生した岩手・宮城内陸地震(震度7)により、 日本百名谷であり名渓中の名渓、栗駒山の産女川は壊滅的なダメージを受けました。V字に崩落した祭畤(まつるべ)大橋のショッキングな映像は、皆さんの記憶に新しいと思います。この産女川、美しくって楽しめることから知名度がとても高く、関東方面からもたくさんの遡行者を迎えるほど大人気の沢でした。

2日前の4日(金)に何とNHK(仙台局)から突然お電話を頂き、ビックリしました!最初、「これはきっとオレオレ詐欺かも?」と疑ったほどです。話によると、近々産女川に撮影で入渓されるようで、産女川についてあれこれ情報提供を求められました。私は丁度2年前に遡行していますので(この時は、笊森小屋から沢を1100m付近まで下降し、同沢遡行)、主にその時の情報を提供させて頂きました。

さらにネットで見つけた今年の8月の最新の遡行記録についても情報提供させて頂きました。その時の記録によれば、そのお方は、970m付近の大崩落地帯まで下降していました(この方も私と同様、笊森小屋から沢を下降し、同沢遡行。現在笊森登山道はヤブがひどく歩行できないとのこと)。ちなみにこのお方、「酔いどれさん(私)の遡行記録を参考にしました!」と書かれていてビックリでした。世間は狭いものです。

今から丁度3年前(大地震の2年後、2010年10月)に船橋勤労者山の会さんが下部から入渓されています。その時の遡行記録によれば…『まるで沢の廃墟といった感じだ。崩壊は沢全体を埋めてしまったのだろうか。登った先はさらに巨岩の堆積したそれこそ地震の爪痕を物語るような光景だった。上部は地震の影響もほとんどなく、なるほど秀渓と呼ばれるだけの美しい所だった。』

これらは、林野庁発表の「産女川の被害状況」の報告書を見ても明らかです。しかし、NHKさん曰く「上空から見ると、今年の大雨で土石が流され以前の姿に戻りつつあるようだが…」との情報もあるようでして…どうなんでしょう?と。「それは、私にはわかりません」と答えました。だって、実際に分かりませんし、自分の目で確認していませんもの。

確かに今年の豪雨は半端じゃありませんでした。特に8月9日の岩手・秋田両県で、気象庁が「これまでに経験したことのない大雨」と発表したほどです。翌月9月16日の台風18号(9月に降る1カ月分の降水量を上回った)による被害は甚大なものでした。沢に与える影響は計り知れません。私の推測ですが、あの大量の土石が綺麗になることはあり得ません。あれほどの大雨が降れば地形も変わります。土石の分布状況が変わったと推測されます。良くなった(綺麗になった)所と、逆に堆積してしまった所と…。

今週末の沢ガイドでは安全第一!笊森避難小屋から沢を下降し、大崩落地点の970m付近まで下降、同沢遡行というプランで考えています。しかし、下流部も「あれからどうなったのか?」興味津々です。お客様とは夕方に合流(夕方合流し須川温泉のキャンプ場に一泊、翌日遡行)ですので、遡行前日に朝早めに出て「産女川の下流部を単独で偵察するのも悪くないかなぁ~!」と考えています。何より、私自身が下流部の現状を知りたいですから…(お天気が良ければ…ですが)。

前置きが長くなってしまいましたが、本日は八幡平の有根沢を単独遡行して参りました。今週末の沢ガイドに備え、体力トレーニングしたかったのです。よって、荷物をわざと重くして遡行しました。有根沢は、今から15年前の1998年5月に単独遡行しています。その時の記録を見ると、「遡行したのは40分!後は雪渓登り!」と記載されています。あれから15年…。沢はどのように変わったのでしょうか?続きは後日の日記にて~!PS.上の写真は、2年前の10月に撮影した産女川にて。上部は昔のままの美しさが保たれ、綺麗で健全でした。個人的には、上部だけでも遡行価値のある綺麗な沢だと思いますが…。

PS.本日、つい先ほどNHKさんよりお電話を頂戴しました。『今回の産女川の取材及び撮影は、○○の理由により中止することになりました。ご協力、誠にありがとうございました。私も山や沢が好きですので、またの機会にぜひ宜しくお願い致します!』とのことでした。


10月3日(木)花巻・毒ヶ森山塊
 大空滝沢 合同宴会山行♪

1日(火)~2日(水)の平日の2日間、東京、埼玉、宮城、岩手の4県合同の懇親会山行に参加して参りました。リーダーは『いわての沢』の著者で有名な岩手の大御所 S先生。計11名の参加があり大いに盛り上がりました。

1日(火)は皆できのこを採りながら大空滝沢を遡行し、その夜は花巻温泉・大沢温泉の自炊部にて宿泊、芋の子汁を食べながら大宴会、とても楽しい2日間となりました。私はパソコンスクールの運営している自営業者の身、生徒さんの手前上、平日に2日連続で休みを取るのは至難の業なんです。しかし…

特に7月~9月の三か月間は、忙しい日々が続き(お盆期間中も仕事三昧、また日曜日も仕事をしたり)、売り上げは好調、利益も順調に伸ばすことが出来ました。そんな自分にちょっとした「ご褒美」として、この度思い切って(仕事のスケジュール等調整したうえで)休みを取得し参加させて頂くことにしました。それにご無沙汰している「懐かしい山仲間にも会いたい!」という気持ちも強かったです。

朝8時に大沢温泉駐車所に全員(11名)集合!皆で毒ヶ森山塊・桂沢大空滝沢を目指します。アプローチのショートカットルート、中山2号トンネルを抜け小倉山トンネルの入り口に車をデポ(2台可能)。9時出発!顕著な踏み跡を辿り桂沢へ降り立ち遡行開始!わぁ~!きのこがイッパ~イ♪皆できのこを採りながら遡行するので、さっぱり前に進みませんが、時間はタップリあります。それでも9時50分には二俣の小空滝沢の出合に到着しました。

時間の関係から、今回は小空滝沢をパスし大空滝沢のみ遡行します。今日のメインは、7段83mの大空滝の登攀です。この大空滝沢、9年前の2004年7月に新人2人連れて遡行したことがありますが、大空滝は中段までしか登っていませんでした(上段が難しい)。

皆でワイワイガヤガヤ、楽しい遡行が続きます。ナメやナメ滝が連続し予想以上に美しく楽しめました。まさに「癒し系」の沢でマッタリ気分♪それにブナ林がとっても綺麗でウットリ~♪10時半、大空滝の真下に到着!しばし休憩を取り、いよいよ7段83mもある大空滝の登攀開始!まずは1ピッチ目、ICI石井スポーツ(登山用品店)Aさんのリードでバッチリ決めます。カッパを着込みシャワークライミングで登るAさんの雄姿は、とてもかっこ良かったです。見た目は容易に見えますが、岩がヌメッており(秋特有のぬめり)滑りやすく全く気が抜けません。

大ベテランの方々もたくさんいるし呑気に構えていたところ、リーダーのS先生からの御言葉が…「その上(2ピッチ目)はオガちゃん(私のこと)がリードで登ってくれるかな!50mロープを使わないと良い所でピッチ切れないから。俺のロープ、貸すからさ~!」とのこと。「はっ、はぁ~、ハイ!わかりました…」と私。

2ピッチ目のルートを観察しましたが、とても直登は無理そうで右岸エッジ上の被った痩せ尾根にルートを延ばすしかなさそうです。2ピッチ目で滝頭まで至らず、そのまま3ピッチ目もロープを延ばしました。7段83mの大空滝を登るのに計3ピッチを要したことになります(人数が多かった上、初心者の方もいたので大事を取って慎重にロープを延ばしました。所要時間 約1時間半)。

大空滝の上もナメとナメ滝が連続し、とっても美しかったです♪カーブミラーが見える700m付近で中山街道に出ました。その後は、ブナ林がとっても美しい中山街道を下り車デポ地に戻りました(9時出発14時下山。計5時間)。COOP(生協)花巻・湯口店にて今宵のお酒や食材の買い出しを済ませ本日の宿泊場所・大沢温泉へGO♪花巻を代表する名湯で老舗温泉の大沢温泉、以前より一度泊まってみたい!と願っていました。

今回は「自炊部」に11名で泊まりましたが、宿泊費が一人あたり何と2,000円ほどで(食事、布団なし)かなりリーゾナブルな料金!(通常2000円から3000円で、宿泊人数によって異なるようです)。大沢温泉の自炊部、昭和初期の香りがするレトロでノスタリジックな雰囲気が大好きです。部屋にはテレビ(なんと薄型液晶テレビ)や冷蔵庫までありました。炊事場は別の場所にあり、鍋や釜、食器や電子レンジ等、調理器具も揃っています。ガスの使用は有料、7~8分で10円。売店もありますし食堂まであります。まさに「至れり尽くせり」で人気のほどが伺えます。

軽く?乾杯した後にお風呂に入りひと汗流しました。その後、夕飯の支度にかかります。今晩のメインディッシュは、本日遡行中に採った大量のきのこを入れての芋の子汁です♪その他、メンバーが手作りの料理を持参してくれました。大御所Sリーダーの乾杯の音頭と共に宴会の始まり始まり~♪

瞬く間に時間が過ぎ…。最終組は朝方まで飲んでいたそうな…。恐るべし!(^^ゞ 翌2日(水)は、夜中2時半、朝の6時半と8時半の計三回もお風呂に入っちゃいました。2日目は小空滝沢を遡行予定でしたが、悪天のため中止にしました。

ほんと楽しいひと時をありがとうございました♪今回、リーダーを務めて下さった大御所のS先生はじめ、山行の調整役を一手に引き受けてくれた重鎮のS机さん(盛岡山友会所属)、ご苦労様でした。また、宮城から来てくれたICI石井スポーツのAさんはじめ、新聞社のSさんやKさん。遠路夜行バスで来てくれた埼玉のNさん、東京のYさん、手料理とても美味しかったです♪そして、岩手の仲間達に心から感謝とお礼を申し上げます。またご一緒できること、楽しみにしています。本当にありがとうございました。

PS.今回撮影した写真を『酔いどれ画像掲示板』に掲載しました。ご興味のある方はご覧くださいね。大沢温泉の自炊部、病み付きになりそうです。老舗旅館に泊まって思いっ切り飲んで食べて一人あたりの費用が何と3,500円でした(宿泊費2,000円+買い出しの食費とお酒代1,500円。その他、皆さんの差し入れ多数あり)。先週遡行した八幡平・焼山の湯ノ沢、さらに先々週遡行した虎毛山塊の春川ダイレクトクーロワールを「沢の扉」に掲載しました。ご興味のある方は、ご覧くださいね♪

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