酔いどれ日記 2018年09月

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9月27日(木)栃ヶ森山塊 栃川

秋分の日の三連休、22日(土)は仕事をして23(日)~24日(祝)で栃ヶ森山塊の栃川を1泊2日で遡行して参りました。この栃川は、ネットで検索しても遡行記録は皆無に等しく、どんな沢か?以前より興味を抱いていました。本当は、桑木沢を遡行して栃ヶ森山のコルから栃川を下降し継続遡行したかったのですが、単独だと車の回収が不可能、かつ1泊2日では時間的に無理がありました。

そこで考え出した山行プランが…大寒沢林道~大胡桃山~仙北街道~ツナギ沢~栃川落合(ここをベース)、栃川を行ける所までピストン遡行。23日は栃川落合で幕営し、翌24日は往路を戻って下山するという安全策。意外にも今シーズン初の沢泊まりの山行となりましたが、単独だと荷物(ザック)が重いこと~!年々体力の低下を痛感します。

大胡桃山は過去三度登っていますし、そこから先の栃川落合までの仙北街道は、小出川遡行を絡めて2015年に一度歩いています。23日(日)4時10分に起きて4時30分前には自宅出発!途中コンビニに寄って昼食の買出しを済ませ、北上の吉野家でガッツリと朝定食を食べ、入山場所の胆沢ダムを目指して車を走らせました。大寒沢林道は、悪路になる手前の1キロ先に車をデポ、大胡桃山の登山口まで約4キロほど林道を歩きましたが、車高の高いRV車であれば林道終点まで楽勝で入れると思います。

23日は朝から曇りで大胡桃山山頂の展望は、今一つでした。その後、一旦下ってツナギ沢へ降りると昨日の雨の影響でしょうか、結構増水していました。3年前に来た時に比べ、同じ沢とは思えないほどです。しかし、以前に比べ目印のピンクテープが増えたようで迷うような所はありません。栃川落合付近は快適と思える幕営場所が全然なくって…。結構行ったり来たり探し回りました。それに薪もほとんどなく焚き火も望めそうにありません。

どうにか幕営場所を探し出しテントを張り昼食済ませ、亀の子岩から栃川へと入渓しました。その頃になるとお天気が回復し、空一面青空が広がって参りました。亀の子岩は、ちょっとした淵になっていてヘツって越えました。その後が凄かった~!まさに天国♪「ここは大滝沢(吾妻連峰)ですか?」って思うほどナメとナメ滝が続きます。

その美しさにビックリ仰天!なんて素晴らしいのだろう♪と感動しましたが、長くは続かず640mの二俣手前で終わってしまいました。右俣に入って7~8分ほど進むと30mのハング滝(大滝)!これまた圧巻!水しぶきと側壁が凄かった。再び二俣に戻り、今度は左俣を時間の許す限り遡行することにしました。

左俣は小滝が適度な間隔で現れ、ほとんどが直登出来て思いの外、楽しめました。特に標高700m付近から750mまでV字谷では滝の連続!溝状(樋状)の50mにも及ぶ長~い滝が圧巻でした。その後は小滝とゴーロの繰り返し。標高810mで2段20m滝が…ここは直登出来ますし右岸からも簡単に巻けます。その滝を越えた後、一気に規模が小さくなり源頭の雰囲気っぽくなり「この先、特にこれといった滝もないだろう!」と判断し、結局 標高840mの右岸枝沢出合まで遡行して終了点としました。後は、せっせと来た道を戻りました。

ベースの幕営場所に戻ったのが2時30分!時間がまだ早かったしやることもなかったので、諦めていた焚き火を頑張ってみることにしました。まずは薪集め!これが中々無くって…根性で探し出しました。数を増やす為に薪をノコギリで短く切ったりしてね。集めた薪の9割以上は芯までビッショリ濡れていて果たして火が着くかどうか…。今日の私は今シーズン初の焚き火ということもあり、気合が入っていました。いや~焚き火の炎はいいよねぇ~♪ほんと心が癒されます。一人ですが、炎を見ていると一人でいることを忘れてしまうほどです。焚き火に温もりながらウォークマンで音楽を聴きお酒を飲むひと時が、これまた楽しいのですよ~♪まさに至福のひと時です。結局10時過ぎまで一人で飲んだくれていました。

寝袋、今回がデビューなんです♪春に買って一度も使っていませんでした(モンベルのダウンハガー800 #2を34,560円で購入)。ほんと暖かくて超熟睡しちゃいましたよ。翌24日は下山するだけですので気が楽です。そうそう、今回の山行前に東京の社会人山岳会「わらじの仲間」のEさんからメールを頂戴し「この三連休、わらじの仲間と鈴蘭山の会とで八幡平の沢へ行きます(計5名)。

下山後、もしご都合が宜しければ盛岡駅周辺で一緒に飲みませんか?」とのお誘いを頂きました。「了解です!喜んで~!待ち合わせ時間までには、下山できるように頑張りま~す!」とお返事させていただきました。なんと会長のMご夫妻も来られるというじゃありませんか~!今回の山行も、私のホームページを参考にされたとかで…嬉しい限りです。

夕方5時、盛岡市大通一丁目にある「味勢」という居酒屋で皆さんと合流!楽しい宴となりました♪初対面の方もいましたが、直ぐに打ち解け楽しいひと時を過ごさせていただきました。特に皆さん、岩手の地酒、鷲の尾の北窓三友を大そう気に入ってくれて(それとお刺身も)、ジャンジャン飲みながら沢の話題で大いに盛り上がりました。皆さん、何と10月の三連休も岩手の沢へ来られるとか…。確かにあの沢は、超お勧めなんですよね~!さすが目の付け所が違います。多少なりとも私のこのホームページが皆さんのお役に立っていると思うと、嬉しい限りです。

「来月の三連休、酔いどれさんも一緒に行こうよ!今度は沢で焚き火を囲んで飲もうよ!」と嬉しいお誘いを頂きましたが「ごめんなさい、既に仲間達と約束している山行(沢)があって…」。次回の楽しみに取っておきます。そんなこんなで、楽しい秋の連休を過ごす事が出来て満足満足♪25日(火) 連休明けの仕事が超多忙を極め、今週一杯ハードスケジュールになりそうです。遊んだ分、仕事も頑張らなくっちゃね~! PS.『酔いどれ画像掲示板』に写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいねぇ~♪

『酔いどれ画像掲示板』栃ヶ森山塊 栃川


9月18日(火)
幻の台・鉛温泉ハイキングコース

三連休の最終日(敬老の日)、体力トレーニングを兼ねて岩手県内の近場の山か沢へ行きたいなぁ~!って思っていました。さて、どこへ行こうかな?岩手山、早池峰山等も考えたのですが、いま一つ新鮮さが足りないなぁ~。どんな山や沢であれ、冒険心をくすぐる山行をしたいです!私が過去登っていない山や沢、コースなどに行けたら…。

それが近場となれば、ほぼ行き尽くしてしまった感があり中々ないのです。ネットを駆使し色々検索&模索する私…。そこで思い付いたのが「台・鉛温泉ハイキングコース」なんです。なぜ「幻」なのかと言いますと…その昔、生活道だったようですが、今では殆んど手が入れられておらず自然(ヤブ)のままの"アドベンチャーコース"になっているとか。

その「アドベンチャーコース」という言葉の響きが、私の冒険心にヒットしました。台温泉からスタートし、六郎山~鍋割川徒渉~鉛温泉という結構長いコースらしいですが、ルートがどのように付けられていたのか?皆目見当も付きません。そんな中で、ヤマレコの「aoi」さんの記録がとても参考になり「どのようなコースなのか?」解明することが出来、ほんと助かり感謝です。aoiさんは、前半後半に分けて2度のトライで繫げていました(単独だと車の回収に問題があるので)。

その山行記録から2年も経過していますし、4月末と今回の9月中旬とではヤブの勢いも異なります。六郎山に関しては、2017年03月(積雪期限定のお勧めコース)と今年の4月(カタクリの群生が凄かった)に登っています。個人的には、隣の万寿山より六郎山の方が気に入っています。六郎山までは道がハッキリしていますが、問題はその先のヤブの状況です。こればかりは、実際に行ってみないと分かりません。私も「台・鉛温泉はキングコース」を前半と後半の2回に分けて歩くことにしました。

ただ、aoiさんの山行ルートと異なるのは、来た道をまたヤブを漕いで戻るのも嫌だなぁ~!と思い、鍋割川を下降し周回するルートを思い付きました。よって、足には渓流足袋が必須となります。鍋割川に降り立ってから先の周回ルートに関しては、まったく情報は皆無で完全なる未知の世界!ほんと、まさに「アドベンチャーコース」となりました。

17日(祝)朝5時30分に布団から起きたのですが、外は雨…しかも結構激しく降っていました。「こりゃ今日は無理だな!」と思い山行中止を決定!再び布団の中に…。再び目を覚ましたが7時…雨が止んでいました。天気予報をチェックすると午後から晴れるという。「こりゃ行くしかあるまい!」と急いで花巻の台温泉に向けて出発しました。

台温泉から六郎山の登りは、4月に登った時は快適なハイキング道だったのですが、9月ということもあり、ヤブっぽくなっている所もありビックリ!先が思いやられるなぁ…。そうそう、登山口には道標らしき物は一切ありません。登山道を15分ほど登ると「台温泉・鉛温泉」の古びた道標があり、かつてのコースだったことを思い起こさせます。

車デポ地より歩くこと1時間10分で六郎山に到着!ここより先、いよいよ冒険の始まり始まり~♪ヤブの中に目印の赤テープや木に赤くマーキングされているのがわかります。ヤブは思ったより薄く踏み跡が薄っすらと分かるし、これなら何ら問題ありません。沢屋の私からすると「ちょっと歩き難い登山道」レベルです。しかし、油断は禁物!そのマーキングを見失わないよう慎重に歩を進めました。六郎山の下りの尾根の410m付近までは…。そこは、マーカーは右方向にある。しかし、進むべき方向は左なのに…。自分を信じてヤブの中を左へ突進すると立派な道にぶつかりました。しかし、しばらくするとまた半ヤブ状態に…。こんなことの繰り返しだったように思います。

かつての登山道と市町村境の三角点設置の為の作業道がゴッチャになっているように思いました。六郎山の山頂から鍋割川の徒渉点まで1時間5分でした。いよいよここから先は、まったくの未知の世界!この鍋割川は、ナメが発達した沢で、歩けど歩けどナメナメ尽くしの綺麗な沢。まるで舗装道路状態♪これにはビックリ!

予想外の展開で何か得した気分!ほんと気持ち良い遡行を楽しめました。標高250mの堰堤まで沢を下り、堰堤から先は車が走れるほどの立派な林道でした。てっきり完全な廃道状態の林道でヤブ漕ぎを覚悟していたのですが、これまた得した気分になりました。

2万5千図の「鍋割川」と明記されている付近の林道分岐から花巻市と明記されている下の441m付近を結ぶ林道は、完全な廃道!と推測していましたが、これは予想が当たりました。しかし、踏み跡は明瞭で半ヤブ状態でしたので歩く分にはまったく問題ありませんでした。全行程4時間40分!(半)ヤブ尾根歩きと鍋割川の下降(遡行)を楽しめ、プチ冒険気分を味わえてワクワクドキドキの楽しい一日となりました。身近にも意外と冒険気分を味わえる山があるんだなぁ~!と目からウロコの山行となりました。

残り半分、鉛温泉側の「台・鉛温泉ハイキングコース」も今年中に歩いてみたいです。今回同様、未知なる周回コースを考えて挑んでみたいと思っています。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいねぇ~♪注)このコースは、現在廃道状態で迷いやすい箇所もたくさんあります。よって、安易に入山されないようお願い致します。

『酔いどれ画像掲示板』幻の台~鉛温泉コース


9月16日(日)真昼岳・大浅沢

真昼岳から女神山の西面、善知鳥(うとう)川には三本の大きな沢があります。女神山に突き上げる①水沢(2017年08月に入渓)と②向沢(2013年09月に入渓)。最後の一本、③大浅沢をSさんと遡行して参りました。本当は、三連休を利用し北陸方面の沢へ行く予定でしたが、悪天の為、急遽予定を変更!晴れ日に近場の沢へ行くことにしました。

この大浅沢の遡行記録(簡易版)は、ネットで2件ほど出てきましたが、滝がたくさん出てきて面白かったという記録と、そうでもなさそうな記録と…。何はともあれ、自分の目で確かめたいし「善知鳥川の沢・三部作」を完成させなければ…といった義務感が私を突き動かしました。

それにしても、面白かどうかもわからない未知なる沢に、毎度毎度お付き合いくださるSさんには頭が下がる思いです。この場を借りて感謝申し上げます。Sさんにもきっと私と同じような「開拓者精神」の血が脈々と流れているのだと思います。そうそう、今回のもう一つの目的(楽しみ)が…つい最近(先月かな?)真昼岳に登る新たな登山道が出来たとか。善知鳥新道(大浅沢新道)という名で、大浅沢の右岸尾根沿いに作られた登山道で、ぜひ歩いてみたい!と思っていました。今回の山行計画は、大浅沢を遡行し真昼岳の山頂に立ち、下山に善知鳥新道(大浅沢新道)を下るというもので、効率よく周回出来るコースです。

Sさんと美郷町の善知鳥登山口に7時集合!入渓早々、ゴーロが続く貧弱な沢で「これ、遡行対象になるのかな?」と不安を感じますが、隣の水沢も同じだったことを思い出しました。大浅沢の下流部には下部には9つの堰堤があり 少し興ざめしますが、中流部以降に期待してガマンガマン!その我慢の甲斐があり、最後の堰堤を越えるとやっと沢らしくなり滝も出てきて楽しませれくれます。倒木等の荒れている感じは否めませんが、滝ありナメあり、ゴルジュありで充分遡行対象になりうる沢です。

一番大きな滝で15~20mほどでしょうか。10m以下の滝が結構出てきて、登れる滝と登れない滝がハッキリしています。高巻きは結構悪く側壁の傾斜が強く腕力登攀になります。この沢のポイントは、以下の通りです。9つの目の最後の堰堤は標高360m、そこまでひたすらゴール歩きが続く。堰堤の多くは、左(右岸)より高巻き可能(踏み跡あり)。

465mの深い釜を持ったプチゴルジュは、泳ぎを嫌って高巻く。標高510mにあるテロテロの8m滝は、左壁を直登(今回ザイルを出した唯一の場所)。標高640mの溝状のゴルジュは水線突破可能。標高660mにある大滝15mは、右岸より小さく高巻く(傾斜が強く腕力登攀で重労働)。標高700mにあるナメ滝20mは左壁より直登。ツメは、パヤパヤのヤブを4~5分ほど漕いで赤倉登山道900m付近に出ました。

朝のうちは、小雨が降ったり止んだりの不安定なお天気でしたが、登山道にツメ上げた頃にはお天気が回復し青空が見えました。せっかくなので山頂まで足を伸ばしましょう!美郷町が眼下に見え雄大な光景に感動しました。真昼岳って展望に優れた山で、何度登っても感動します。山頂からは和賀山塊や栗駒山まで一望できました。下山は、赤倉登山道を途中まで下り、真昼ブナ林の標識(680m)をちょっと過ぎたあたりに「善知鳥新道」の標識がありました。この新しい登山道、ほんとブナ林が美しく感動しました。まさに「癒しのシャワー」って感じです。しかし、下るにつれてどんどん傾斜を増し渓流足袋では滑るのなんのってぇ~!全行程7時間20分、ほどよい疲労感に包まれ楽しい一日となりました。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいねぇ~♪

『酔いどれ画像掲示板』真昼岳 大浅沢


9月10日(月)
お祭りデート in 角館

国指定重要無形民俗文化財で400年の歴史を誇る「角館祭りのやま行事」が毎年9月7~9日の三日間行われると聞き、昨日9日(日)は、Fちゃんと見に行って参りました。このお祭りは、地域の繁栄や商売繁盛、家族の無病息災などを祈願するもので、2016年にユネスコ無形文化遺産にも正式登録されています。

中でも「山ぶっつけ」はこのお祭りの最大の見せ場で、高さ4メートル重さ8トンもある重量感溢れる曳山(ひきやま)が大きな音を立ててぶつかり合う光景は、まさに圧巻のようです。この日は、夜に山ぶっつけが行われるため、残念ながら見ることは出来ませんでした。

9日(日)朝9時30分に角館でFちゃんと待ち合わせ!残念ながら、朝から雨模様。前日の8日は土砂降りでしたので「大雨状態では、お祭りが中止になるのではないか?」と心配になり、観光課に電話して問い合わせたほどです。「雨でも予定通りやりますので、ぜひ、お越し下さい!」とのお言葉を頂きました。この祭りには、各丁内から武者人形や歌舞伎人形をのせた18台の曳山(ひきやま)が曳き廻されます。ヤマは7日夕刻に神明社へ参拝に向かい、8日には武家屋敷通りで佐竹北家当主への上覧に向かいます。8日と最終日の9日には薬師堂を参拝します。

まず、我々は薬師堂に向かい、威勢の良い掛け声を掛けながら曳山と共に参拝にやってきた祭りの様子を拝見!老若男女、お祭りに参加される方々の参拝する厳かな儀式が見れて、とても感動しました。この時点では、雨は止み「このままお天気が持ってくれれば良いのになぁ~!」と願ったのですが…。その後、雨が徐々に激しくなり、せっかくのお祭りなのになぁ…。雨に濡れながら一生懸命曳山を引く姿が、ちょっと気の毒に思えてなりませんでした。観光客もこの雨で、少なかったように思います。屋台が一杯並んでいるのに、閑散としていてちょっと寂しい感じがしました。さらに、この日は15度しかなく とても寒かったです。

お天気さえ良ければ、大勢の観光客で大変賑わっていたと思います。でも、昼頃には徐々に人足も増えてきて、ちょっとホッとしました。お昼は、体を暖めたくて「きりたんぽ鍋(税込みで1,750円)」を食べました。ネットで検索し「みちのくの城下町角館で二番目に美味しい店」と自負している「むら咲」といお店で食べることにしました。

では、一番目ってどこなんだろう?と調べてみると「各家庭で作る味」なのだそうです。うわさ通り、このお店のきりたんぽ鍋は、ほんと絶品で美味しかった~♪こんな太くて立派なきりたんぽは、初めてです。それにダシが美味しいのなんのってぇ~!Fちゃんも満足してくれて嬉しかったです。

昼食の後は、さらに雨が激しくなったこともあり平福記念美術館へ行くことにしました。雨の影響を受けないのでのんびり過ごせます。結局、終始雨の中のデートになってしまいましたが、それはそれで楽しかったです。雨の中でも、ひたむきに頑張る角館町の「祭り人」の気迫が感じられて感動しました。町上げての大イベント!雨をも凌ぐ町の熱気が伝わってきました。来年も「ぜひ Fちゃんと見に行きたいな!」と思いました。この日は日曜日でしたが、夜から仕事が入っていた為、早目に盛岡へ戻りました。

最近 堀江貴文氏(ホリエモン)の『ゼロ - なにもない自分に小さなイチを足していく』という本を読んで その中で、彼が刑務所の中で「滂沱の涙」を流したという重松清著『とんび(2013年にTBSでドラマ化)』を読んでみたくなり、帰路 図書館に寄って借りてきました。読むのが楽しみです。いよいよ、今週来週と三連休が2週も続きます。久し振りに400キロ離れた新潟の沢まで遠征しようと企んでいます。そろそろ長年の宿題を片付けなければ…お天気が良ければ、ぜひ行ってみたいと思っています。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載ました。ご興味のある方は、ご覧下さいねぇ~!

『酔いどれ画像掲示板』お祭りデート in 角館


9月4日(火)
五葉山・感動の桧山川 遡行編

さて、昨日の日記の続きです。出だしはナメと岩畳が美しく「癒しの渓」ですが、標高570mから670mの二俣までが、この沢(川)の真骨頂!ウットリするような美しい滝が連続し、しかも そのほとんどが直登可能なのですから俄然面白くなります。スライダー滝や大滝も直登可能!どの滝も深い釜を持っていますので、淵をヘツって滝に取り付かなければなりません。暑い盛夏なら泳ぎを堪能できます。

610mの二俣を過ぎると側壁が徐々に狭まりゴルジュ帯に突入です。核心部はそのゴルジュ内にある標高625m付近にあるチェックストーン滝でしょうか。唯一直登不可能な滝で、左岸より高巻きました(下降点の見極めがこの沢の核心部かも?)。沢床へ降りる際に部分的に悪い場所だけ5mの懸垂下降をしました(補助ロープ10m使用)。

この沢(川)は、増水すれば通過困難と思われるところには、釣り師によるもとの思われる巻き道がありました。釣り師の入渓が案外多いのかもしれませんね。さらに、ヤブ漕ぎは皆無に等しいです。沿岸ならではのブッシュのない渓相は、開放的で明るく遡行していて楽しい沢です。670mの二俣を過ぎると大きな滝は出てこなくなり、沢は徐々に開けゴーロ主体の沢へと変わっていきます。この670mの二俣も広大な岩畳が広がり、休憩するにはもってこいの場所でした。

あとはゴーロ歩きとなりますが(途中何箇所かナメ滝あり)、綺麗な渓相なので苦になりません。当初の予定では、830mの三俣の左沢をツメて愛染山の山頂を目指す予定でしたが、このお天気じゃ展望は望めませんでしたし、その左沢は遡行対象にならないチンケな沢でしたので830mの三俣の右沢をほんの数分ツメて登山道に出ました。

その登山道ですが、2万5千図では愛染山まで道があることになっていますが、実際は我々がツメ上げた830mの枝沢のちょい先で消失していました(その先はヤブでした)。登山道というより「林道」って感じです。その林道でランチタイムにして、その後はひたすら林道を下って車デポ地へと戻りました。桧山という地名の由来なのか?、桧(ひのき)の多い山でした。

久し振りに「大当たり!」の沢に出合った感じです。この感動は、岩手山の焼切沢の発見以来かも知れません。遡行グレードは2級程度でしょうか。沢の辛い要素(3K)を取り除いた「いいところ取り」の秀渓だと思います。今回はあまり天気に恵まれなかったにもかかわらず「綺麗!」と思えたほどですから、晴天時に入渓すれば、さらに美しさが際立つかもしれません。初級者を連れて行ったり、交流会用にはもってこい!の沢だと思いました。ほんと「宝物」を発見した気分で嬉しくなりました。全行程4時間40分、十分遡行対象になる素晴らしい沢で、ぜひお勧めしたい沢の一本です。久し振りに三ツ星を付けたくなる名渓で、なんか得した気分になりました。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね♪

『酔いどれ画像掲示板』五葉山・桧山川 2


9月3日(月)
五葉山・感動の桧山川 入山編

久し振りに岩手県沿岸の沢へ行ってみたいなぁ~♪と思い、「沢探し」で2万5千図とひたすらにらめっこ!やっぱり五葉山かなぁ~?去年遡行した五葉山の大沢は、滝は少ないけど明るくて とっても開放的で楽しかったです。今回は単独行の予定ですので、車の回収のことも考えなければなりません。

散々考えた挙句、目を付けた沢が「桧山川」です。去年遡行した大沢は、五葉山の南面の沢ですが、この桧山川は尾根を隔てた西面の沢になります。いわゆる「隣の沢」なので「きっと大沢みたいに明るくて開放的な沢なんだろうなぁ~!」と期待に胸が膨らみました。

当然遡行記録はないだろうなぁ~!と思い、ダメ元でGoogleで検索してみると一件だけヤマレコの山行記録がヒットしました。それが、なななんと~私の後輩(沢の教え子)のK君だったのです。彼がこの沢を遡行していたなんて、し、し、知らなかった。K君 この沢に目を付けるなんて さすがです!

1日(土)は、朝から夜までみっちりとパソコン教室の授業予約が入っていて、とても忙しい一日でした。沿岸(釜石市と住田町の境)五葉山は、ここ盛岡からでも結構遠く100キロあります。明日は朝4時半起きなので、今晩は早く寝よう!と思っていたところ、最近沢でご一緒する機会が多いSさんよりラインが!9時には寝ようと思い寝支度をしていた矢先の8時頃のことでした。内容は「突然で申し訳ないですが、明日の沢、私も行きたい!」とのこと。

Sさんの話によれば、遅い夏季休暇を5日間も取っていたのだが、急遽予定が中止になったとのこと。ポッカリと予定が空き、ダメもとで直ぐに私に連絡をくれたらしい。それから彼に明日遡行する沢・桧山川に関しての資料を送ったり、集合場所や時間を決めたりとバタバタ…。待ち合わせは、五葉山の登山口(黒岩コース)の桧山集落(林道入口)に7時20分集合!にしました。彼は秋田から来られるので、待ち合わせ場所まで160キロもあり結構遠いです。

遡行当日の2日(日)4時30分に起床!4時40分には自宅を出発しました。待ち合わせ場所の桧山集落には2時間程度で到着するのですが、途中コンビニに寄って昼食の買出しをしたり、休憩したり、それと遠野のすき家で朝定食を食べたくて(たまかけベーコンアスパラ朝食[350円]を食べるのが楽しみで)早目に自宅を出たのです。セブンイレブンではちょうど「おにぎり100円セール」をやっていてラッキー♪

その遠野のすき家に到着!ワクワクしながら扉を開けたら…あれ?扉が開かないぞ!っていうか鍵が掛かっている。入口には張り紙…「しばらくの間、営業時間は10時~」とのこと。ガ~ン!ショック~!たまかけベーコンアスパラ朝食を楽しみにしていたのになぁ~!すき家って、24時間営業が当たり前だと思っていたのですが、そうじゃないお店もあるんですね。

幸い直ぐ隣にセブンイレブンがあったので、マーボー丼を買って食べました。これがまた美味しいのなんのってぇ~!さすがセブンイレブンです。その食べている最中にSさんからライン連絡が…。「待ち合わせ場所に到着しました!」とのこと。時間は6時!え~もう着いちゃったの?待ち合わせ時間は、確か7時20分だったはず。「今すぐ向かいますが、今遠野にいますので、あと40分ほど掛かります!」と私。

予定通り6時40分頃に桧山集落に到着しSさんと無事合流!その後、Sさんの車で林道を走り登山口へと向かいます。現在は2万5千図599m地点にゲートがあり、車はここまで!8年前の2010年11月に登り来た時は、黒岩コースの登山口まで入れたのになぁ~!身支度を済ませ7時20分スタート!まずは林道を下り標高540mの尾根を利用し桧山川へ降り立つことにしました。驚いたことに、その尾根には明瞭な道があり、ヤブを漕ぐことなく容易に沢(川)に降りることができました。沢(川)に降り立つと…わぁぁぁ~何これ~♪あまりにも素晴らし過ぎる光景が~!そこには、岩畳とナメの癒しの光景が展開されていました。この沢、凄いかも~!超当たりかも~♪この先の遡行が楽しみです。次回の日記に続きます。PS.『酔いどれ画像掲示板』に入渓までの写真をアップしました。ご興味のある方は、ご覧下さいね♪

『酔いどれ画像掲示板』五葉山・桧山川 1

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