「東北に、こんなにも美しい沢がまだ眠っていたのか――。」シルバーウィーク最終日の秋分の日、9月23日。山形県最上郡戸沢村(弁慶山地)にある大外川沢~クルブラノ沢を遡行してきました。
この沢は、今年5月に東北遡行同人ゴルオヂのメンバー、ポムチム氏、モーリー氏、団栗林権蔵氏の3名によって開拓されたばかりの新しい沢です(何より驚かされるのが、この沢を最初に見つけ出したポムチム氏の「沢を読み解く眼力」に脱帽)。
ところが、その評価がとにかく凄い!美しいナメ、小滝の連続、変化に富んだ渓相……。あの東北を代表する名渓「前川大滝沢」に匹敵するのではないか!とまで評されているのです。開拓者のポムチム氏は「東北地方に住まう沢ヤ、必ずこの美渓を訪れてほしい!」と絶賛。モーリー氏に至っては、「全沢ヤに訪れて欲しい!」と言い切るほど。さらに団栗林権蔵氏は、この沢を「柔の神渓」と表現しています。
そこまで言わせる沢とは、一体どんな沢なのか?彼らの遡行記録を読んでいるうちに、私も完全に心を奪われてしまいました。最近では入渓するパーティーも増えているようで「大外川沢」のキーワードで検索すると遡行記録が次々とヒットします。「東北の隠れた美渓」「究極の美渓」そんな言葉まで目にするようになり、期待は膨らむばかり。
「これは、自分の目で確かめるしかない!」そう思い、今回の遡行を計画しました。しかし、最大の問題は天候でした。出発直前まで、毎日のように天気予報とにらめっこ。というのも、シルバーウィーク中盤の9月20日~21日に台風25号が日本列島を通過し、東北地方にもかなりの雨を降らせていたからです。「さすがに今回の沢登りは無理か……」半ば諦めていました。
ところが22日になると台風は去り、天気は回復。「23日なら行けるかもしれない!」一気に希望が見えてきました。ただし、もう一つ大きな不安がありました。左膝です。膝を痛めて以来、これほど長時間の沢には入っていません。ネットで公開されている大外川沢の遡行記録を見ると、全行程はおおむね9時間前後。中には沢中で1泊しているパーティーもあります。
「今の左膝で、本当に9時間も歩き続けられるのか?」しかも、台風直後。増水していれば、通常以上に遡行時間がかかる可能性もあります。左膝の状態と増水の両方を考え、今回は10時間行動を想定した計画を立てました。万が一に備えてビバーク装備も準備。前夜は現地近くでテント泊し、翌朝5時、日の出前に出発することにしました。さらに膝を守るため、両膝には加圧式サポーターを装着。準備だけは万全です。
さて、結果はどうだったのか?終わってみれば、歩行距離 約18km。全行程 6時間40分(休憩時間含む)。内訳は、入渓と下山時の林道歩き:2時間20分、沢の遡行:4時間20分でした。何より嬉しかったのは、心配していた左膝に最後まで痛みが出なかったこと。
そしてもう一つ意外だったのが、「ヌメリ」です。大外川沢について多くの遡行者が口を揃えて書いているのが「洗剤でもばらまいたのかと思うほどヌメる(滑る)!」という話。ところが今回は、部分的に滑る場所はあったものの、思っていたほどではありませんでした。台風による豪雨で、岩に付いていたヌメリが流されたのでしょうか。体感的には一般的な沢と大差なく感じました。
ラバーシューズで遡行している方も多いようですが、今回は開拓者の一人、モーリー氏の助言もありフェルト足袋を選択。これがなかなか快適!ただし、フェルトの場合は滝の高巻きで滑りやすいため(渋めの巻き多いゆえ)チェーンスパイクは必携だと感じました。
以下、遡行記録の概要です。遡行前日の22日。昼食を済ませ、12時30分に自宅を出発。一般道を走り、途中、真室川のマックスバリューで食料とお酒を調達。その後、大外川沢へ続く林道を目指します。林道の奥では現在工事が行われているようで、工事車両が出入りするためでしょうか。林道は比較的整備されており、私のアクア(FF車)でも問題なく走ることができました。
自宅を出発して4時間。今夜の泊まり場にちょうど良さそうな物件を発見。綺麗に整地され、明るく開放感があります。「ここなら快適に眠れそうだ!」さっそくテントを設営。まずは入山祝いの乾杯♪……とはいっても、今回は単独行。もちろん乾杯する相手はいません(笑)。完全にキャンパー気分です。夕食はラム肉。翌日の長丁場に備えて、しっかりエネルギーを補給します。食後は、お酒を飲みながら読書と音楽鑑賞。山の静けさの中で過ごす、贅沢なひととき。21時前にはシュラフに入りました。
翌23日。午前3時50分起床。朝食に親子丼を食べ、予定通り午前5時ちょうどに出発しました。ヘッドランプを使わなくても、どうにか歩けるギリギリの明るさ。350mほど進むと、重機が林道を塞いでいました。どうやら、ここが工事現場のようです。林道を歩くこと1時間20分。午前6時20分、ようやく入渓地点の橋へ到着!まだ朝早いため、かなり肌寒い。
いよいよ、ここから大外川沢の遡行開始です。沢へ降りて最初に感じたのは、「水、多いなぁ……」ということ。水には多少の濁りもあります。台風による2日間の大雨。前日は晴れていたとはいえ、まだ完全には水が引き切っていないのでしょう。明らかに平水より多めに感じます。とはいえ、沢の状態を見た限りでは遡行可能と判断。慎重に進むことにしました。
そして――。入渓して間もなく、目の前に現れた光景に度肝を抜かれました。ナメ、ナメ、ナメ。そして滝、滝、滝。最初から、これでもか~!というほど美しい渓相が続きます。「これは凄い……!」思わず声が出ました。開拓したゴルオヂメンバー3人の言葉は、大げさでも何でもなかった。まだ遡行を始めたばかりなのに「これは本当に名渓かもしれない!」そう思わせるだけの美しさがあります。
さらに奥へ進んでも、勢いは衰えません。大滝が現れたかと思えば、次には南国ムードを漂わせる美しい円形状の滝。ナメ、小滝、釜、側壁……。「まだ出てくるのか!」と思うほど、次々と見せ場が現れます。そしてクルブラノ沢へ入ってからも、その美しさは変わりません。滝もいい。側壁もいい。沢全体の雰囲気もいい。
単に「美しい」だけではなく、次々と景色が変化するため、歩いていてまったく飽きないのです。これこそ沢登りの醍醐味!開拓者の一人、モーリー氏は、この沢について「沢登りの遡行価値で云うなら満点の沢だろう!」そして、「東北の沢ヤ、全国の沢ヤ達、この美渓を体感せよ!」と語っています。実際に自分の足で歩いてみて、その言葉の意味がよく分かりました。
「沢登りの楽しさ」が、一本の沢にギュッと凝縮されています。大外川沢~クルブラノ沢。まだ開拓されて間もない沢ですが、これから遡行者が増え、東北を代表する名渓の一つとして知られる存在になっていくのではないか――。そんな可能性を十分に感じさせてくれる沢でした。
不安だった左膝も最後まで痛むことなく、想定していた10時間より大幅に早く帰還、お昼前の11時40分には無事下山することが出来ました。何より、期待していた以上の美しい渓相を存分に楽しめたことが嬉しい!本当に充実した二日間でした。
そして最後に。これほど素晴らしい沢を見つけ、開拓し、遡行記録として世に紹介してくださった東北遡行同人ゴルオヂの3氏に、心から感謝申し上げます。また一つ、東北で忘れられない沢に出会うことができました。素晴らしい沢をありがとうございました!
PS.一枚目の写真は3人用のマイテントで超快適!。2枚目はナメと滝の連続に狂喜!3枚目は大滝にて(右岸高巻き)、4枚目は南国ムードを漂わせる円形状の滝。5枚目は地形図上の滝マークのある美瀑にて。美しい滝とナメの連続で素晴らしい渓でした。『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。 また、くずみん氏によるYouTube動画も見逃せませんよ。ご興味のある方は、ご覧下さいね!
●『画像掲示板』大外川沢~クルブラノ沢(弁慶山地)
●『東北に秘められた美渓・大外川沢』滝壺紀行ch(YouTube)
毎朝パソコンを開き、メモ帳から長文プロンプトをチャット欄へペタッと貼り付ける。「あなたは〇〇の専門家です」「以下の制約条件を厳守してください」と祈る思いで送信ボタンを押すものの、返ってくる出力は昨日と微妙にトーンが違い、肝心な前提条件まで抜け落ちている。修正に追われ、「これなら最初から自分で書いたほうが早かったのでは……」と画面の前でため息をついた経験はありませんか?
ChatGPTやGeminiを使い込んでいる人ほど、この「出力のムラ」や「日々のコピペ地獄」に直面します。でも、安心してください。あなたのプロンプトの書き方が悪いわけではありません。実際の業務は「文脈の理解」「判断基準の適用」「事後検証」という複数のステップで成り立つもの。チャットの小さな入力欄にその場の指示をどれだけ詰め込んでも、一連のワークフローを安定して再現させることには構造的な限界があるのです。
この難題を鮮やかに解決するのが、AIエージェントの「スキル(Skill)」機能です。会話を楽しむ「AIチャット」と違い、「AIエージェント」は自律的に作業を完結させるのが得意です。散らかったダウンロードフォルダを読み取って自動分類したり、複数の請求書PDFから「日付_取引先_金額.pdf」とリネームして整頓したりと、パソコンの作業を直接こなしてくれます。
そのエージェントの真価を引き出すのが「スキル機能」です。従来のプロンプトが「その都度伝える口頭指示」なら、スキルは「繰り返し使える作業マニュアル」。業務の背景知識から実行手順、「修正後は必ずテストを実行してエラーを確認する」といった事後検証ルールまでを1つの独立したモジュールとして定義できます。
スキルを導入すると、日々の作業環境は劇的に変わります。まず、毎回長文をコピペする手間がゼロになり、短い一言を投げるだけでAIが最適な手順を自動で読み込んで走り出します。さらに、事後検証プロセスが組み込まれているため、構文エラーや構成の抜け漏れをAI自身がセルフチェックし、アウトプットの再現性が抜群に安定します。
同じAIでありながら、コード改修時は「デバッグスキル」、執筆時は「構成作成スキル」、リサーチ時は「ファクトチェックスキル」と瞬時に専門職を切り替えられる柔軟さも手に入ります。
頻繁に使う指示を自作できるのはもちろん、スキルクリエーターを使ってAIに作ってもらうことも可能です。世界中のユーザーが公開している汎用スキル(skills.sh など)をサッと読み込むだけで、世界の知恵を自分の環境に即座に組み込める点も大きな魅力です。
毎回プロンプトを貼り付けて「今日こそうまく出力されますように!」と祈る毎日は、もう終わりにしませんか?ChatGPT WorkやCodex、Google
Antigravityなど、スキルを活用できる環境は急速に広がっています。まずは手元の環境で、用意されている既存のスキルを1つ動かしてみてください。コマンドひとつでAIが迷いなく作業を完結させる心地よさを知れば、もう二度と以前のコピペ運用には戻れなくなるはずですよ。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
ChatGPTやGeminiを使っているのに、なぜか仕事が思ったほど減らない——。そんな疑問を感じたことはありませんか?文章の要約、メールの下書き、企画のアイデア出し。AIはわずか数秒で、驚くほど分かりやすい答えを返してくれます。
ところが、その回答を別のアプリへコピーし、データを集計し、グラフを作り、資料の体裁を整えるのは自分です。エラーが出れば、解決方法を聞いて自分で試す。「次はこれをして」「その結果を使って、今度はこれを作って」と、何度も指示を出すこともあります。
AIは確かに賢い。でも、実際に手を動かしているのは、まだ自分のままでした。その感覚を大きく変えてくれたのが、AIエージェントです。最近の私は、ChatGPT WorkやCodex、Google系のGemini Spark、Antigravityを使い、AIエージェントの世界にすっかりハマっています。
これまでのチャットAIが「質問すると答えてくれる優秀な相談相手」だとすれば、AIエージェントは「ゴールを共有し、完成するまで一緒に動いてくれる担当者」です。違いは、回答の賢さではありません。「方法を教えてくれる」のか。それとも、「実際に作ってくれる」のか。ここに大きな違いがあります。
たとえば、顧客アンケートのCSVファイルを経営会議で報告するとします。必要なのは、データの確認、集計、傾向の分析、グラフ作成、改善案の整理、レポートの作成です。一般的なチャットAIでは、それぞれの工程について質問し、返ってきた回答を基に人間が作業します。
一方、AIエージェントには、最初からゴールを伝えられます。「この顧客アンケートを分析して、経営会議で使える見やすいレポートを作ってください」すると、AIエージェントはファイルの内容を確認し、欠損や重複を調べ、回答を集計します。自由記述の傾向を整理し、分かりやすいグラフを作り、重要な発見や改善案をレポートにまとめます。
さらに、数字や表示に問題がないか確認するところまで進められます。人間が八つの工程を一つずつ指示しなくても、AIがゴールから逆算して必要な作業を組み立ててくれるのです。これが、AIエージェントの「自律性」です。
もう一つの魅力が「連続性」です。仕事は、一つの操作だけでは終わりません。Webで情報を調べ、表計算ソフトで整理し、グラフを作り、文書やスライドにまとめる。内容を確認し、必要なら修正して保存する。AIエージェントは、許可された範囲でブラウザやファイル、コード実行環境、外部アプリなどを使い分け、「調べる・考える・作る」を一つの仕事として進めます。
途中で問題が起きても、簡単には止まりません。ファイルを読み込めなければ形式を確認し、計算結果に違和感があれば元データへ戻る。作成したWebページの表示が崩れていれば、原因を調べて修正する。
そして最後に、仕事で使える成果物が目の前に現れます。Excelの集計表やダッシュボード、グラフ付きのHTMLレポート、Wordの企画書、PowerPointのプレゼン資料、Webサイト、修正済みのプログラム——。
「このように作ってください」と説明されるのではありません。「作りました。内容も確認しました」と、完成したファイルを渡してくれるのです。初めてこの体験をしたとき、私はAIに対する見方が一変しました。まるで、優秀な部下や秘書が一人増えたように感じたのです。
まずは、今日の仕事から30分以上かかる作業を一つ選んでみてください。そして、細かな手順を一つずつ教えるのではなく、「何を完成させたいか」を伝えてみましょう。Gemini Spark以外は、無料で使えますので、皆さんもぜひ一度体験してみてください。一方、ChatGPTやGoogleに課金している方は、これらのAIエージェントアプリを利用しない手はありません。
「AIは、ここまでやってくれるのか!」あなたにとってのAIも、「答えてくれる存在」から「一緒に仕事をやり遂げる存在」へ変わるかもしれません。ぜひ一度、AIエージェントに仕事のゴールを伝え、その驚きを体験してみてください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。以下のYouTubeをご覧いただくと普通のAIとAIエージェントとの違い、AIエージェントで何が出来るの?が、よく理解できます。
● 普通のAIと何が違う?ChatGPT最新機能「Work」を使ってみた(YouTube)
● ChatGPT Workの基礎活用を教えるで!(YouTube)
「午後から仕事だけど、どうしても山に行きたい!」「膝のリハビリも兼ねて、サクッと登れるちょうどいい沢はないか…?」そんな欲張りな願いを叶えるため、岩手高原スキー場沿いを流れる「正徳沢(しょうとくざわ)」へ行ってきました。今回で2年ぶり3度目の遡行です。
盛岡市内の自宅から車を走らせてわずか50分。このアクセスの良さに加え、下山後すぐに網張温泉で汗を流せるという、まさに「短時間で最高の贅沢」が味わえる鉄板ルートです。
膝を痛めてから約3ヶ月。地道なトレーニングを重ねてようやく沢へ戻ってこれた私にとって、正徳沢は絶好のテストコースでした。登りも下りもしっかりと傾斜があり、無理のない範囲で足腰や膝の仕上がり具合を確かめるにはぴったりなのです。来週に迫ったシルバーウィークの遠出の沢(山形遠征!)に向けて、良いステップを踏むことができました。遡行する沢を思い浮かべるだけで、今からワクワクが止まりません。
正徳沢の本当の面白さは、短いコースタイムの中にギュッと凝縮された見どころの多さにあります。小粒ながら心地よい滝がテンポよく連続し、足元には美しい赤いナメ床が広がって飽きさせません。下山もスキー場を1時間ちょっと歩いて下りるだけ。半日の空き時間があれば無理なく楽しめてしまう気軽さです(今回、全行程4時間)。
そして今回の山行で、最高の発見がありました。それは「最後のツメ」の抜け方です。3年前にこの沢を開拓して以来、少しずつ遡行者が増えているようで嬉しい反面、皆さん最後のヤブ漕ぎに苦労されていると耳にしていました。実は私自身も、あの最後の数十メートルの強烈なヤブには、ちょっとうんざりしていたのです。
しかし今回、ルートの取り方を少し工夫してみたところ…なんと、拍子抜けするほど薄いヤブをわずかに漕いだだけで、あっさりゲレンデトップへ飛び出すことができました!ルートファインディングひとつでここまで快適さが変わるのかと、思わず声が出るほどの快感でした。
下山後は網張温泉へ直行し、温泉にゆっくり浸かって汗を流しました。その後、帰宅途中に「すき家」へ立ち寄り、新メニューの「すきやき牛丼」(720円)でランチタイム。沢を登り、温泉に入り、おいしい昼食を食べ、それでも午後の仕事には余裕で間に合いました。
午前中だけとは思えないほど中身の濃い、充実した一日。膝の回復にも手応えを感じられ、次の沢への期待がさらに膨らむ山行となりました。PS.上の写真はY字滝(8m)下の写真は大滝(2段20m)『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。 ご興味のある方は、ご覧下さいね!
白い岩肌の間を、透き通ったエメラルドグリーンの水が流れていく——。「ここは本当に岩手なのだろうか?」思わずそう感じるほど美しい渓谷を求め、昨日は真昼山塊を流れる和賀川支流・本内川を遡行してきました。沢登りの後には真昼温泉、そして締めくくりはラーメン。自然と温泉とグルメを一度に満喫できる、最高の一日になりました。
本内川を知ったきっかけは、きつつき君とボルダーで一緒になったときのことです。「水量豊富で、とても綺麗な癒やし系の渓ですよ。」そんな話を聞けば、行ってみたくなるのが沢屋というもの。しかも、下山後すぐに真昼温泉へ入れるとのこと。これはもう、行くしかないでしょう!!!
車は、きつつき君のYAMAP山行記録を参考にして、同じ場所へデポ。比較的広く、3~4台ほど駐車できそうでした。土日の真昼温泉は午前11時から営業するため、入浴時間に合わせて午前8時15分に出発。いつもの沢登りより、少し遅めのスタートです。
渓へ下る尾根はヤブが薄く、思いのほか歩きやすい状態でした。ただし、川へ降り立つ直前はかなりの急傾斜。ブッシュをしっかりつかみながら、慎重に下降します。そして、水辺に立った瞬間に感じたのは——。「これは沢というより、川だ~!」本内川は和賀川の支流とはいえ、水量豊富で流れにも勢いがあります。先週まで続いた長雨の影響もあり、やや増水していたのかもしれません。
徒渉できる場所を慎重に見極めながら進みます。両岸には見事な絶壁が迫り、場所によっては増水すると逃げ場がありません。天候や直前の降雨量を必ず確認し、水量が多い日は入渓を避けるべきでしょう。
遡行の中で、一番目を奪われたのが本内川ならではの美しさです。まぶしいほど白い岩肌。その間を流れる、透明感のあるエメラルドグリーンの水。まるで北アルプスの渓を歩いているような、美しい景色が続きます。これといった難所もなく、沢登りの魅力を存分に味わえる渓でした。
本内川を思い切り楽しむなら、泳ぎたくなるような盛夏がよさそうです。今回は水が冷たく、シャワーを浴びたり、泳いだりする気にはなれませんでした。やがて、深い釜を抱えた核心部の滝が行く手を阻みます。「さて、どうやって突破しよう?」右岸をへつり、流心を横切って左岸へ渡り、そのまま直登するルートが考えられます。へつり自体は問題なさそうですが、流心はかなりの水圧!足を取られれば、深い釜へドボンする可能性があり勘弁…。
もう一つは、釜の右側から泳いで左岸の壁へ取り付き、そのまま直登するルート。しかし、この日の水温では、泳ぐ決断もなかなか出来ず、これまた勘弁…。無理をして突破する場面ではないと判断し、安全第一で高巻くことにしました。15メートルほど戻って右岸の小尾根へ取り付き、コンパクトに巻きます。最後は約7メートルの懸垂下降。狙いどおり、滝の落ち口へぴたりと降り立つことができました。
滝を越えてしばらく進むと、いよいよ本内川遡行のハイライト!白い岩と澄んだエメラルドグリーンの水が織りなす美しい渓相。その中を縫うように進んでいきます。ところどころでルート選びに悩む場面もありますが、それも沢登りの面白さです。「流れをどうかわすか?」目の前の地形を読みながら、まるでパズルを一つずつ解いていくように突破していきます。難しすぎないからこそ、考えて進む楽しさをじっくり味わえました。
美しい渓谷区間を抜けると、終盤は明るく開放的なゴーロの流れへと変わります。緊張感も次第にほどけ、穏やかな川歩きを楽しめる癒やしの時間になりました。最後は真昼岳登山口にある吊り橋へ合流し、遡行終了。
その後は林道を歩き、車のデポ地点へ戻りました。全行程は2時間45分。時間だけを見れば短めですが、美しい景色と変化に富んだ渓相のおかげで、実際よりも長く遊んだような充実感があります。「来年も、また歩きたい!今度は、真夏の暑い時に!」遡行を終えたばかりなのに、早くも再訪したくなるほど魅力的な渓でした。
下山後は、お楽しみの真昼温泉へ。土日は午前11時から営業しているので、その時間に合わせて遡行計画を立てるのがおすすめです。11時30分に入館すると、なんと貸し切り状態!沢で冷えた体を温かい湯に沈める瞬間は、何ともいえない幸せです。入浴料が440円という手頃さも、嬉しいです。
温泉の後は、以前から気になっていたラーメン店「Aji-Q」へ。人生初の入店です。ちょうど昼どきで、店内はほぼ満席。人気の高さがうかがえます。注文したのは豚骨醤油ラーメン。沢登りと温泉の後に食べる熱々のラーメンは、体に染み渡る美味しさでした。
白い岩とエメラルドグリーンの流れを楽しむ本内川の沢登り。下山後の真昼温泉。そして、Aji-Qのラーメン。沢登り・温泉・ラーメンの三点セットは、やはり最高です♪本内川は、渓谷美を眺めながら沢登りの楽しさを味わえ、初級者でも楽しめる魅力あふれる渓でした。この渓を開拓してくれたきつつき君に感謝です。ありがとう!PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。 ご興味のある方は、ご覧下さいね!
8月17日、盛岡市薮川の外山牧場で開催された「外山牧場 開牧150周年 記念式典」。おかげさまで式典は大盛況。参加された皆さんからも「素晴らしかった」「楽しかった」と嬉しい声をたくさんいただき、大成功のうちに幕を閉じました。
そして昨日、8月31日。その記念式典を陰で支えてきたスタッフや関係者が集まり(計8名)中村辰司さん主催の慰労会が、盛岡市八幡町の居酒屋「夢や銀兵衛」で開かれ、参加してきました。実は私も今回の記念式典では、ホームページ制作や資料作成、そして当日のカメラマンとしてお手伝いさせていただきました。
とはいえ、今回の慰労会に集まった皆さんは、私とはほとんどが初対面。記念式典当日は、会場でお顔をちらっと拝見する程度だった方々です。ところが、いざ乾杯して話を始めてみると……。「えっ、この方が、いつも中村さんからお話を聞いていたあの人(立役者)だったのか!」そんな嬉しい驚きの連続でした。
中村さんから以前より皆さんの活躍ぶりを何度も聞いていたので、初対面なのに、なぜか初めて会った気がしません。私はどちらかというと人見知りするタイプなのですが、この日は不思議なくらい自然に会話が弾みました。しかも、集まった皆さんが本当に個性豊か!それぞれが違った経験や人生を歩んできた方々なのに、話し始めると共通する話題が次々と出てきます。
気がつけば、あちらこちらから笑い声が聞こえる、ものすごく楽しい宴会になっていました。そんな中、こんな嬉しい言葉までいただきました。「あなたが、あの素敵なホームページを作ってくれた“酔いどれさん”ですか!」「AIって凄いですね!」いや~、そんなふうに言っていただくと、ちょっと照れ臭いですね(笑)。でも、素直に嬉しかったです。
そして宴席の中で、中村さんがこんなことをおっしゃっていました。「今回の皆さんとの出会いには、偶然とは思えない、何かスピリチュアルなものを感じます」私も、その言葉に深くうなずきました。考えてみれば、今回集まった皆さんは、もともと私にとっては「知らない人」でした。それが中村さんを介してつながり、外山牧場150周年という一つの大きな節目に向かって、それぞれの立場から力を出し合った。
そして、式典が終わった今、こうして同じテーブルを囲んで笑い合っている。そう考えると「偶然」という一言では片づけられない、不思議なご縁を感じます。もしかすると、偶然ではなく「必然」だったのかもしれません。そして、この方々との出会いがなければ、今回の150周年記念式典は、ここまで素晴らしいものにはならなかったのではないかと思います。
そして何より嬉しかったのは、そんな素晴らしい方々と「仲間」として出会えたこと。中村さん以外は、ほぼ皆さん初対面。それなのに、こんなにも笑って、語って、盛り上がれる。これもまた、ある意味では「奇跡」なのかもしれません。
今回の「外山牧場 開牧150周年 記念式典」の様子は、すでに「外山牧場と岩手の歴史」と「宮沢賢治と外山牧場」の両ホームページで公開しています。それぞれ少しずつ内容を変えて、記念式典の様子を紹介しています。外山牧場の150年の歴史に興味のある方、宮沢賢治と外山牧場の関わりを知りたい方は、ぜひ一度ご覧になってみてください。
最後になりましたが、今回の記念式典を成功させるために長い期間にわたって尽力された中村辰司さんをはじめ、スタッフ・関係者の皆さん、本当にお疲れさまでした。そして、素晴らしいご縁と楽しい時間をありがとうございました。外山牧場、開牧150周年。その記念すべき年に、皆さんと一緒に関われたことを心から嬉しく思います。